食べ物レポート, 旅をする

青島食堂の生姜ラーメン

10年以上前にテレビの旅番組で知った長岡の有名ラーメン屋にようやく行くことができた。新潟にはたびたび行っていたが、長岡に立ち寄ることは極めて稀で、たまたま長岡に行っても所要を済ませると新幹線に乗って戻ってしまう旅程ばかりだった。JR長岡駅から一駅の場所にあるこのラーメン屋は、長い間の憧れの地だった。
小出から長岡に移動する途中で下車して、ついに憧れのラーメン店に出会った。昼前に着いたが、すでに行列ができていた。
ちなみに、この日の長岡は日本一暑い場所だった。行列に並ぶのも命懸けの気温なので…………

カウンターだけの店内は、熱気がこもっていた。おまけにたまたま座った場所がカウンターの端で、なんとエアコンの冷気が当たらないという運の悪さだった。とりあえず注文した生ビールで一気に体を冷やす作戦だったが、これはあまり効果がなかった。残念。
お通しはチャーシューの切れ端で、これはなかなか有難い。これだけで何杯かビールが楽しめる気がする。実にうまいものだったが、ビールを飲んで涼んでいるうちにラーメンが到着した。

今回は珍しくチャーシューメンを注文した。丼の上に薄切りの自家製チャーシューがたっぷり乗っている。普段は最後に食べることにしているチャーシューを最初に食べてしまった。お通しに出てきた端切チャーシューのせいだ。あらためて、うましだった。
長岡の名物ラーメンは、魚介だしの生姜醤油ラーメンだった。思っていたより生姜は控えめな感じだった。スープもおとなしめなので、さらっといける。バランスの良いラーメンだ。海苔とめんまが良いアクセントになっている。
コンビニも見当たらないローカル駅前で、このラーメン店を目指してきた人の行列ができるというのも納得の味だった。次回訪れる機会があるかどうかは無妙なところだが、できればもう少し涼しい時期の方が、このうまさを楽しめそうな気がする。
その時は好物のめんまと海苔を追加しよう。

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