
新潟駅で駅弁を買い込み昼飯にしようと思ったのだが、なんと8時半を過ぎでも駅弁がお店に来ない。配送時間の遅れなのかもしれないが、前日は同じ次巻に揃っていたはずだと、ちょっと慌ててしまった。それでも8時40分にはようやく到着して、棚に並べる脇から一つ取り出して購入した。
今回は、開戦系にしようと思っていたので、あまり迷うことなく決定した。新潟の駅弁といえば、海老千両という名作があるが、今回はマス、酒、カニで「まさか」と名付けられているいくらの乗ったご飯だ。寿司と書いてあるから酢飯だろうと期待していたが、確かに良い塩梅の酢飯だった。

見た目は綺麗なカラーバリエーションで、味付けは駅弁としては薄めだった。酢飯と鮭がよくあっている。思っていたよりご飯が少なめなので、具とのバランスも良い。押し寿司にありがちな、コメがぎゅうぎゅうもりで、お印程度の薄い魚の切り身が乗っている、コメと魚バランスが悪いものとは違う。
ハジから順番に食べて行ったが、カニを最初に食べて、ますの切り身、鮭のほぐし身、いくらと味の薄い順から食べていくのがよさそうだ。
旅の終わりにしみじみしながら食べるのに向いている、お上品な駅弁だった。各駅停車の旅を駅弁で初めて駅弁で終わるというのは、なかなかよろしいものだ。