Amazonでおすすめリストを次々とクリックして商品サイトの海を渡り歩いていると、たまに面白いものに巡り合う。ネットサーフィン(古いな)ならぬ、Amazonサーフィンだ。
何が面白いと思ったかというと、親戚の誰かが登場しているようなタイトル名だった。まるで従兄弟やその子供たちが主人公であるかのようなタイトルになっていたからだ。
佐藤さんとか鈴木さんとか、圧倒的に同姓の数が多い「姓名」が書名になっている本は見たことがない。政治家や実業家の解説本ではたまに見かける。「政治家田中〇〇の野望」みたいな感じだ。実業家であったり、スポーツ選手、アスリートの場合もよく見かける。ところが、小説のタイトルになった姓名で思い出せるのは「岬一郎」くらいだ。
話を戻すと、この親戚みたいな名前の主人公は悪徳公務員らしいではないか。そこに食いついてしまった。現代の公務員に悪徳者がどれだけいるのかはわからないが、水戸黄門の時代から「悪代官」は雑草のごとく無限に生えてくるので、「悪代官、後の悪公務員』はいつの時代もなくならなかった。
その悪代官の直系子孫とでも言うべき悪徳公務員の一員である市役所職員の話だというのだから、面白いに違いない。そして、現代の黄門様がどんなパターンで出現するか興味津々なのだ。
くどいようだが悪徳公務員は人類の生存とともに必ず発生する種族的原罪みたいなもので、撲滅するのは難しい。現代でもメディアで盛んに報道される(大抵は誇張され、悪者として姿が強化されているが)、公務員を筆頭に、国会議員、地方議会議員、官制エセ企業集団(某独立なんちゃら法人)など、悪もの集団は日本の人口の1割を超えるのではないか。
だから話のネタに困るほどの絶滅種になるはずがない。不滅性を備えた、人類最後で最強の集団と考えるべきだろう。そもそも善良なる公務員の方が、すでに天然記念物扱いして良いほどの希少種族だろうと個人的には思っている。(皆無ではないと信じたい)
ともかく、おいしそうな悪徳公務員の話らしい。ワクワクする。タイトルだけで、こんなにそそられる本に出会ったことがない。
悪代官はお話の最後で成敗されるのが世の東西を問わず小説の定石というものだが、このお話ではどうなるのだろうか。はたまた悪の限りを尽くして小市民たちを悲嘆の苦しみに陥れる逆パターンだろうか。
何度見ても題名だけで、実にドキドキしてしまう。この本を買うのは良いが、読んでしまうとこのドキドキワクワク感が終わってしまうので、ぽちっと押して注文するのを躊躇ってしまう。
このポチっとの一歩手前で迷うのも、Amazonショッピングの楽しみなのだが。三日ほど迷って(楽しんで)、結局ポチッとしてしまった。が、届いた本はまだしばらく読まずに積んでおく本にすることにした。
Amazonにやられて書店が減っているのは確かで、自宅周りで(自宅周辺の繁華街を含めて)書店は激減している。新宿や渋谷、池袋といった大繁華街ですら、本屋はどんどん減っている。(Amazonだけのせいではないと思うが)
書店でタイトル(背表紙)を見ながら、あれこれ考えて(妄想して)本を探す楽しみは、もはや希少体験になりつつあるが、それを日本一の巨大書店Amazonで楽しむことができるように、サイトを改造してもらえないかなあ。
Amazon内の散歩ツールは「おすすめ・リコメンド機能」の発展系で作れそうな気がするのだが。VRゴーグルを使った擬似体験は全く希望してないので、そこのところは間違えないで欲しい。
参考までに、この本のAmazonアドレス https://amzn.asia/d/7wf32i7
発行元である小学館のアドレス https://www.shogakukan.co.jp/books/09453029