食べ物レポート

崎陽軒の弁当 これは駅弁ではない?

たまたまネットで見かけた崎陽軒の季節弁当を買いたいと思いながら、都内まで外出する機会が少なく、また買いに行ったら売り切れていたりして、手に入れるまで1ヶ月以上かかった貴重品だ。

駅弁は蓋を開ける時が一番ワクワクする。何があるかな?という楽しみだ。この冬弁当の一番売りはご飯が2種類ということだろう。白飯と炊き込みご飯のWというのはとても嬉しい。おかずを見ると定番焼売が3個とはちょっと最強いが、同じ味のシウマイ弁当のおかずが適度に入っている。マグロの唐揚げがメインらしい。シウマイ弁当と比べると幕内化が進んでいるので、ちまちまと色々食べたい人向きで、ご飯の量が少なめということを考え合わせると、これは高齢者向け弁当だなあ、などとぶつくさ言いながら完食した。うまいと思う。ただ、シウマイ弁当には勝てないか。絶対定番の威力というのはそういうものだろう。

つい浮気をして季節弁当を食べてみたが、やはり定番の方が良かったなと、後悔しながら安心するみたいな構図で・・・。ちなみに2月からは「春のかながわ弁当」が売り出されているようなのだが、当分浮気はしないことにした。

食べ物レポート

駅弁大会で その1

ここ数年、新年明けの楽しみは新宿京王百貨店の駅弁大会だ。毎年出場のレギュラー組と会うのも楽しいが、今年の目玉という「ニューフェース」も期待している。

さて、今年はコロナのため運営方法が変わった。その場で作る実演販売は7階で開催し、通常の駅弁を会場に運んでくる輸送駅弁は5階で販売という分離型だった。こちらもピークは避けようと平日午前中に行ったみたが、7階はガラガラに近い空き具合で、どうみても客より従業員の方が多い。ところが5階の輸送駅弁の方は、何やら怪しいオヤジ族が多く、弁当の前で写真を撮り始めたり、後ろから割り込んできたりマナーの悪い連中が多く、これはひょっとすると暴力沙汰が起きるのではと思うほどのダメ客が多かった。今大流行中のコロナ警察出動対象間違いない。百貨店側は客を選べないから大変だなあ。

水戸駅で売っている駅弁で、印籠弁当というちょっと変わり者弁当がある。これはJR水戸駅の駅弁ではないらしく、大洗駅で売っているはずなのだが、大洗駅で買うためには予約が必要という希少駅弁だ。何年か前に大洗まで行って、その事実に打ちのめされた記憶が蘇る。駅弁特集の記事を鵜呑みにしてはいけないと学ばせてもらった。

放送を開けると印籠型2段重ねのお重的弁当箱が出てくる。こちらのお方を・・・恐れ多くも・・・の水戸の御老公様の印籠を10倍くらい大きくしたらこの形になるかなあ。お江戸の時代であればこれで弁当食べたら首が飛んだかもしれないなあ、などとおもいつつ。

中を開けてみれば、意外と質素というか富津のおかずとチラシごはんだった。普通に美味しくいただけるのだが、これが大洗まで行って空振りした(おまけにそれでトラウマになった)有名弁当かと思うとちょっと寂しいものがある。水戸だけに梅はうまかった。

やはり、これは印籠型ミツバ葵のお弁当箱を今後もありがたく使わせてもらうことに意義がある。ということにしておこう。なんとか今年こそゲゲゲの鬼太郎丼を手に入れたいものだが。

旅をする

駅弁の外身の話 ・・・これは何テツ?

しばらく仙台にせっせと仕事に行ってた頃、朝9時をすぎると大宮駅新幹線構内の駅弁売り場で特製の駅弁が売っていることに気がついた。特急ヘッドマーク弁当という、特製の弁当箱(使い捨てではないもの)に入った駅弁だ。弁当箱代もかかるのであろうが、駅弁としては高価格帯の2000円(税別)で、昼飯に買うにはちょっと抵抗感がある。

それでも昔に何度か乗って旅をした北斗星の名に引きずられて、一個買ってみた。駅弁の中身は、ごく普通の幕の内弁当みたいなもので特別な感想はない。パッケージに第5段と書いてあるので、他の特急のマーク付き弁当もあるのだろうなあと思った。が、その時はそこまでの感想でおしまい。

食後の弁当箱を宿泊先のホテルで洗い持ち帰った。北斗星マークの弁当箱は、弁当箱に使うのはためらわれ、結局押し入れの中に仕舞い込んだままだ。これを死蔵と言うのだろう。上下左右に留め具がついている弁当箱は使い勝手が良さそうだ。ツユ漏れもないような気がする。でも、このまっましまったままになるだろうなあ。

ネットで調べてみると、特急ヘッドマーク弁当は現在のところ第12段まででたようだ。最近作は特急ひたちの復刻版と寝台特急ゆうずるで、今年の3月コロナ騒動の最中に発売されたのだが、全く知らなかった。これも2000円払って買う気が起きたかというと微妙な感じがあるが、毎年新年に開かれれる京王百貨店の駅弁大会では、何種類か復活するらしい。来年はコロナが収まっていることに期待して(あの会場内は三密どころか、満員電車並の密集度なので開催が危ぶまれる)、あとひとつや二つは集めてみたいかな。
昔乗ったことのある「いなほ」とか「はつかり」とかが良さそうだ。

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シウマイ弁当 駅弁完成形とは

最初から結論めいているが、駅弁の完成形だと思うのが「崎陽軒のシウマイ弁当だ。これに並ぶと駅弁いえば、碓氷峠の釜飯くらいだろう。全国で海鮮系の駅弁も多くあり、蟹やらエビやらが舞い踊りしているのもうまいとは思うが、やはり究極形態というものはある。駅弁はどうあるべきだという理論があるわけでもないが、この白飯とおかずのバランス、甘いと辛い味付けの比率は駅弁として最上のバランスだと思うのだ。

食べたことのある人には無駄な説明かもしれないが、一応の能書きを書くと。
まず、崎陽軒には横浜工場と東京工場があるそうで、横浜港情勢は放送に紐がかかっている。羽田空港で買うと紐付きなので横浜工場製ということだろう。
白飯は、俵型で8個、ごま塩と小梅が嬉しい。おかずは焼売が5個。この5個というのが微妙で、俵ご飯2個につき焼売1個のペースで食べ進むと、最後に焼売が一個残る。この余韻が楽しめる一個が重要なことは言うまでもない。しゅうまいのでダンに並んでいるのが、左からたけのこの煮物(個人的にはこれが最高に好みで、たけのこだけ入れた弁当を売って欲しいくらいだ)、マグロの煮物、蒲鉾、卵焼き、鳥の唐揚げ、そして刻み昆布と生姜が斜めの区画の中にひっそり収まっている。真ん中にあるのが杏で、これがいわば最後のデザートということになる。
食べる順番は、それぞれ好みはあるだろうが、焼売、マグロ、焼売、鳥から揚げ、焼売、箸休めに生姜、竹の子、焼売・・・と焼売の前後にサイドを間イメージがよろしい。弁当箱がすっかり空っぽになったところで、最後に杏を食べると、実に幸福感が押し寄せてくる。

仕事が終わった後であれば、これにビールのひと缶もあれば、人生そんなに悪いことばかりでもないよなあという、小市民的幸福をしみじみと感じる。

そんなシウマイ弁当だが、バブルの後毎年のように着実に値上がりしていて、来年には900円になってしまいそうなのがちょっと残念だが。焼売減らして値段据え置きはやめて欲しいので、そこは我慢することにしよう。

旅をする

札幌駅の駅弁 アイヌ文化とのコラボレーション

札幌駅の正面入り口から引っ込んだところで、駅弁売り場がひっそりと営業している。入場した後でも駅弁売り場はあるので、何故こんな不便なところで売っているのかは謎だ。

札幌の駅弁といえば、酒・蟹・イクラをたっぷりと使った海鮮系の弁当がほとんどで、変わり種としてヒグマの笹寿司があるくらいだが、これもヒグマの肉が使われているわけではない。

そんな海鮮に独占された駅弁界に、昨年アイヌ料理コラボという実に特殊な駅弁が出たのだが、買いに行くたびに売り切れていてとうとう購入できないまま打ち切られてしまった。今回第二弾が出るというので、朝から買いに行った・・・。
しかし、思いの外簡単にゲットできて、それはそれでよかったのだが、第二弾はあまり人気がないのか、夜になってもいつでも買える。

さて「イランカラプテ弁当」だ。パッケージのイラストがなかなかよろしい、かわいらしい。アイヌ文化の展示館が今年開くので、それにあわせてという企画なのはわかる。アイヌ文化問題を語れば、とてつもなく長くなるので詳しいことは自分で調べてねというしかないが。世界各国で先住民の文化や権利を見直そうという気運の中で、、日本政府が渋々と予算をつけた事だけわかっていれば良いと思う。
日本は単一民族国家というような話をした大臣もいたが、近代に先住民(アイヌの人たち)を組み込み、近世には鹿児島藩が統治下に置き徳川政権に組み込んだ琉球の問題は、日本史に残る歴史的課題だし、ヤマト王朝が統一するまでは日本は数々の独立国家と多系統の民族の混血・交雑で構成されていたのだから、ずっと昔から単一民族というには無理がある。

どちらにしてもアイヌの伝統文化はこの150年あまりでほぼほぼ失われようとしているので、こうした運動、特にコラボ駅弁が生まれるのは大歓迎だ。

さて第二弾だが、北海道名物であろうハスカップ(ブルーベリーのような酸っぱい実)の炊き込みご飯と鹿肉という、チョとと度肝を抜く組み合わせだ。色けとして異色の感じがするのは、紫のご飯だからだ。しかし、色と味とは全くことなる。薄い酢の味がするオコワとでもいえば良いのだろうか。個人的には好みであり、付け合わせの彩りが変わればまた旨さも増すのではと思う。鹿肉は、あー、こういう味かということは誰でも感じる。豚でも牛でもない獣の肉なのだが、臭みはほとんどない。

アイヌの人たちが米を栽培していたはずはないので、これは和人から手に入れた米を(おそらくご馳走として)食べるときのアイヌ的味付けだったのだろうなと思ったりしながらありがたく食べた。

第三弾にも期待したいな。アイヌ文化については詳しくわかるのは ↓
 ウポポイという施設がもう直ぐ開きます

https://ainu-upopoy.jp

街を歩く

駅弁 札幌駅の変わり駅弁?

札幌駅で駅弁を買おうとすると駅の構内、キオスクの隣にある売店になるが、駅の外でもちょっと目立たない場所に売店がある。コインロッカーの手前にあるので普通の人は気がつかないようなところにひっそりとある。

札幌駅の駅弁といえば、鮭やいくら、カニが乗ったものが有名なようだが、実は渋いところでやまべ鮭寿しという押し寿司がある。ちょっと前には「アイヌの伝統料理」が入った季節限定駅弁も売っていた。これはいつ行っても売り切れていて、とうとう買うことができなかったのが残念。

包装紙上部の説明書きが全てを物語る

そして、もう一つの希少駅弁?が、この「柳もち」だ。テレビの情報番組でこの製造工程が放映されていたが、この時代にまったくの手作りで女性ベテラン従業員が、一個一個手で丸めていた。パッケージを見てわかるが、駅弁売り場で売っている駅弁だ。

一個ずつ包装されたあんこの餅で、例えていえば伊勢の赤福のようなものだが、ギリギリ一口サイズなので好きな分だけパクリパクリと食べる。食べきれなかったら蓋をして取っておく。ただ甘党の方であれば、これくらいはペロリと一人前なのかもしれない。
甘さがくどくなく食べやすい。小ぶりのおはぎと思えば、主食というか駅弁といっても間違ってはいないのだろう。

人気商品のようで昼前には売り切れていることも多い。買えたらラッキーくらいに思っているのが良いのだろう。そもそもこの「柳もち」の製造がいつまで続くかという危惧もあるので、

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駅弁が食べたいから旅をする? 米沢・横川・仙台

駅弁はうまいぞ

駅弁が好きだ。特急列車に乗って、ゴソゴソと包装を開けながら食べる駅弁は、実はたいそう好物なのだ。出張帰りなどで、やれやれこれで後は帰るだけみたいな状況で、ぬるめの缶ビールなどで一杯引っ掛けながら食べる駅弁ほど旨いものはない。ただただ腹が減っていて飯を胃袋に補給的な状況では、コンビニで買ったおにぎりでも良いけれど、移動中の飯といえば駅弁に限る。

超個人的な好みを言えば、地域特産の名産品を入れてもらうより、豪速球的なシンプル駅弁が好きなのだが、全国的には幕内弁当風バラエティ弁当が売れていると思う。
好きな駅弁屋といえば、京都駅の新幹線コンコースに行く途中の弁当屋、青森県弘前駅の弁当ワゴン、福島県郡山市の駅の立ち食い蕎麦屋脇にある弁当売店、九州新幹線鹿児島中央駅改札内の駅弁売り場。この辺りが自己ベストの弁当屋だが、それに負けないのが山形県米沢駅のホームにある弁当屋。

米沢の駅弁

牛肉弁当ではおそらく一番有名な、「牛肉ど真ん中」。最近はいろいろと味付けのバリエーションもあるのだけれど、やはりオリジナルが一番よろしい。
包装紙に牛丼弁当と書いてあるように、蓋を開けると一面に牛の甘辛煮がドーンと出現する。付け合わせの煮物は、濃い目の味付けの牛に合わせて火、意外と薄味なのも良い。質実剛健のきわみなのだが、これを酒の肴に食べると予想外に旨い。米を食いながら酒を飲むのは邪道という気もするが、鮨を摘みながら酒を飲むような感覚になる。濃い味付けのせいだけではないのだろうけれど、吉野家の牛丼で酒を飲む気にはならないので、やはり駅弁のハロー効果みたいなものがあるのか。
最近では東京駅の弁当屋でも売っているベストセラー弁当らしいが、昔は新幹線の車内販売で予約して買うような貴重品だった。(今は車内販売すら消えてしまった)

牛肉そぼろうまし

横川の釜飯も酒の肴だ

峠の釜飯本舗

駅弁番付で「牛肉どまんなか」東の横綱だとすれば、西の横綱は「荻野屋の峠の釜飯」で決まりだろう。いまだに陶器の釜に入って売られているのは、ノスタルジーを超えた定番中の定番。最近は軽量のプラスチック容器入りもあるようだが、やはりずっしりと重量感のある釜が好ましい。(洗って再利用もできるし)
また個人的な感想であるが、この弁当は究極の酒の肴だと思っている。これに匹敵するのは、横浜の崎陽軒焼売弁当くらいか。弘前の「津軽の弁当 お魚だらけ」も負けてはいないが。

椎茸がうまい、わさび漬けも泣けるうまさ

実はこの釜飯の製造工程をテレビのルポ番組で見て、ちょっとびっくりしたことがある。米の炊き方というか、入れ方というか・・・。何やら太いチューブからニュルニュルと茶色いご飯が、釜の中に注入される。それをプレスして平らにした上にトッピングが載せられていく。勝手に頭の中で、ベルトコンベアーに乗った窯が下から加熱されご飯がブクブクと炊き上がり・・・的な絵を期待していただけに、ご飯がチューブでネリネリという光景は想定外だった。それでも、食べてみれば旨いのだから、あの工程は見なかったことにしようと脳内記憶を消し去った。
この釜飯を上手に食べるには、日本酒を冷で用意し、まずは椎茸あたりでスタートし、酒を飲んだら鶏肉、酒、たけのこ、酒と日本酒とトッピングを交互に楽しむ。
甘い栗は最後まで取っておく。トッピングを平らげると、下から出てくる飯に口をつける。醤油味の効いた米を肴に、また酒を飲み、隣に置いてある漬物をゴボウ、胡瓜、わさび漬けの順番で少しずつかじる。この辺りで、酒は終わり、後は残った飯を一気に書き込む。合間に漬物の残りをやっつけて、うずらの卵を噛み締める。そして窯の底に残った栗の甘煮をデザートとして楽しむ。ふー、満足だと一息付き、蓋を閉めて釜飯完食。
この釜飯は昔は横川駅で立ち売りしていたようだけれど、今では高速道路のインターチェンジ前のお店やサービスエリア内でも売っている。そして食べた後は、返却箱に釜を返す人も多いようだが、ここは断固として持ち帰って再利用した。
この窯で釜飯を炊いたことは何度かある。子供とキャンプに行った時には人数分を焚火で炊いた。火の回り方で出来上がりにムラができるのが、またキャンプでの楽しみだった。確か3−4回は使えたと記憶している。今では、デスク周りの小物入れとして使っている。釜の深さが結構あるので、使い勝手は良い。ただ、鉄道の移動中に食べると釜を持って帰るのはちょっと重いかもしれないが、そこは気合で乗り切ろう!

仙台といえば政宗公

仙台といえば牛タンではなく、伊達政宗公ということで、政宗公ネーミングの駅弁は何種類かある。その中で、いわゆる幕内風バラエティー重視の弁当が「政宗公御膳」だ。黒地に金で書かれた模様、八角系のパッケージ、ビジュアル的には格好良いのだが、ここで気がつくべきだった。駅弁のうまさはパッケージとはあまり関係ない。逆に今風にパッケージをしゃれのめして作っている新興駅弁は意外とレベル低いのだよね、ということを。
一口サイズのおかずがいろいろと8種類並べられている。シンメトリーできれいなものだ。ご飯が二種類、白米と炊き込みご飯。いろいろと楽しめますよ的な、現代風幕の内なのだが、如何せん味が好みではない。仙台には温泉旅館の女将さんコラボ(鳴子・秋保・松島の3種類)弁当があるが、あちらの幕内系の方が明らかにうまそうなのだ。
まあ、どこが政宗公なのかは解説書付きなので、弁当食べながら読むとなるほどねとは思うが、それだけ。(バッサリ)
なんだか、ちょっと寂しい気にさせられる。まずいとは言わないが、駅弁特有の楽しさはあまり感じれれないぞということだ。おそらくビジネス弁当として、会議の時の昼ご飯的な出し方をされるとそれなりに納得できると思うが・・・。

日本海あたりもうまい弁当が多いのだよね