旅をする

ドラゴンロードと言いたいのだが

北海道の道の駅を回って歩いた時の写真。北海道人にしかわからん北海道内の地域名に昔の支庁という単位がある。今は道政改革ということで支庁ではなく「振興局」とか言っているようだが、それもなんだかね。

北海道の面積は日本の国土の約1/4で、人口は500万人ちょっと。東北6県を合わせた地域とほぼ同程度。つまり、北海道内には県庁所在地が6個あってもおかしくない。交通や通信が格段に遅れていた昔は、北海道庁の出先機関として支庁が置かれていたのも無理はない。ちなみに県庁所在地規模の都市としては旭川と帯広があり、次いで函館と釧路がある。この都市には空港がある。同一地方自治体間で航空便があるのは、離島便を除くと北海道くらいではないか。

現在の道庁がある札幌周辺は石狩と呼ばれる地域で、周辺は小樽界隈の後志(シリベシ)と札幌東部の農村を中心にした空知(ソラチ)、苫小牧から室蘭にあたる西部太平洋岸が胆振(イブリ)と言われる。

その空知地域で札幌から北上すると北海道一の米どころにつきあたる。昔は散々な言われようだった北海道米だが、今は食味検査で何度も優勝するほどの「うまい米」の産地だ。
そこに「北竜町」と「雨竜町」という町名に竜のつく町が二つある。

ノースドラゴンとレインドラゴン、なんだかファンタジーに出てくる守護竜みたいな響きだが、れっきとした大農業地域だ。北竜町の道の駅は入場門で竜二頭にお出迎えされる立派な施設だった。温泉・宿泊施設有りだから道の駅という規模を大きく超えている。このツインドラゴンが、どうもチャイナの伝説に出てくる龍と、西洋のナンバーワンモンスター「ドラゴン」の折衷案的なデザインというか造形で、ちょっと面白味がある。

そして北竜町から南に降ると雨竜町の道の駅があるのだが、ここは残念ながら「ドラゴン」は無し。美味しい雨竜米と暑寒別メロンが手に入るのは嬉しいがドラゴン出てこいよ・・・・。食堂もなかなかうまいので、ドライバーには人気らしい。

この二つの街を繋ぐ国道275号線をドラゴンロードと呼んで、道沿いにたっぷりとドラゴンオブジェ並べるというのはどうだろう。場所だけはたっぷりあるので、楽しいと思うのだが。