食べ物レポート

池袋でコスパな洋食

オリエンタルライスと黒カレーの相盛り

池袋の南のハズレにある大型書店の横の狭い道を入ったところにある洋食屋を見つけたのは5年ほど前だった。たまたま本屋を目指していて通りかかったのだが、店先が明るかったので、ふと中を覗き込んでみたら食堂らしい。なかなか賑わっていたので、今度一度試してみようと思った。それ以来何度も足を運んでいるが、お江戸の洋食屋らしいメニューで、腹ペコモードの時はありがたい。浅草や銀座界隈のちょっと大人な、そしてお値段もお高い洋食屋とは全然違う。街の洋食屋であり、隣に〇〇軒みたいな町中華が並んでありそうな、私鉄駅前徒歩3分みたいな立地にありそうお店だ。
オムライスもうまいのだが、最近は黒カレーと合わせたあいもりを頼むことが多い。フライをセットにすることもできるが、それはちょっとカロリーが高すぎると自粛モードだ。
この店のオリジナルはオリエンタルライスという、ガツンとくるニンニク味の焼肉がのっかテイルライスメニューで、それにカレーを追加する。気分的には、カツカレーに近い。神保町の黒カレーの老舗が閉店したので、黒カレーを食べるには難度が高くなっているのだが、ここに来れば安心の定番メニューがお出迎えしてくれる。

昼時には近隣の会社員が押し寄せる人気店なので、昼のピークをずらしていくようにしているのだが、それでも店内はほぼ満席だ。いつ行っても店頭に自転車が置いてあるのが何やら池袋らしくない。店のちょっと先の交差点を渡れば西武百貨店という超繁華街立地なのだが……。まあ、この辺りが池袋らしいということかもしれない。

コロナの間は行っていなかったので、おそらく2年ぶりくらいになると思うが、相変わらずの「満足度高いランチ」だった。ご飯大盛りのサービスはあるが、できれば小盛り対応も検討してもらえないかなあと思うのは、この店に適合する胃袋を持たなくなったため。ちょっと寂しい。
具沢山の豚汁がセットになっていることもあり、感覚的には2食分食べた気になる。その満腹感は、超がつくほどでお値段と考え合わせると、コスパ最高ということだ。問題は、黒カレーを食べながらオムライスが食べたくなったり、追加でチキン南蛮も注文したくなる「多彩で魅力的なメニュー」なのだ。おそらく週に2–3回来店するヘビーローテーションをしなければ、達成できないのだなあ。
次行くときは、何にしよう。