食べ物レポート

家庭料理 まさき おまけ

札幌に行くとついつい足が向く店が何軒かあり、その中ではちょっと贅沢な店に当たる「まさき」。店名通り北海道の家庭料理の店だが、重要なのは北海道というところ。いわゆるおばんざいの店とはちょっと違う。鱈子の煮たものとか、カスベの煮凝りとかちょっと北海道外の方には想像しにくい代物がたくさんあるのが良いところ。

さて、これも季節限定だと思うが「かじかのこっこ」。かじかという魚の魚卵を醤油漬けにしたもの。おそらくスーパーに行っても売っていないと思う絶滅危惧種的珍味だ。こっことは子供のことを意味する北海道(多分一部東北起源)の言葉だ。だからタラコはタラのこっこだし、いくらは鮭のこっこだ。人間の子供のこともこっこという。「うちは〇〇ちゃんのコッコが欲しい」とは、某最終兵器・・・というコミックで、ヒロインのセリフだった。
魚卵料理は数々あるが、このカジカのコッコは新鮮なカジカが手に入る時期にしか食べられない。粒は大きめだが、いくらより二回りくらい小さいイメージ。皮が硬く、食感はキャビアに似ている。味は薄味のイクラという感じがする。あまりしょっぱくないので、そのままスプーンですくってぽりぽりと噛み締める。プチっと弾ける。濃厚な卵液が口の中に広がり、そこに冷酒を流し込む。絶妙だ。

二品目はシャコ。小樽あたりで取れるシャコは大振りで、自分で買ってきて茹で上げて食べることもあるが、相当でかいシャコを買ってきても殻を外すと驚くほど小さくなってしまうのがいつも残念。おそらく体長20cm以上のシャコを捌いても、この写真のサイズには届かないのではないか。シャコは子持ちのメス(こっこ入りね)がうまいと思うが、肉自体を味わいたいならオスがよろしい。お財布に余裕があればオスメス一尾ずつ頼むのがおすすめ。北海道は春と秋にシャコの旬があるので、5月初旬と10月下旬くらいに行くと食べられるはず。最近は漁期にブレがあるらしく運任せになりがちだが。お江戸のシャコとは一味違う、これも北海道的珍味だ。

まさきの料理はどれもうまいが、季節により色々と出し物が変わるので、それを食べに行くのも良いね。興味がある方はFacebookで探してみれば。

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家庭料理 まさき 札幌のお気に入り

札幌で何軒かある好みの店で、一人飲みするならこの店が良い。一般的にはおばんざいの店と言われている家庭料理がふんだんに並ぶ。今では、お袋の味なとと言われる家庭料理は消滅しかかっているが、手のかかった季節料理が堪能できる店だ。

秋の食材と言われれば「きのこ」だが、北海道特有のキノコに「らくよう」がある。滑りがありちょっと癖の強いなめこのようなきのこだ。子供の頃に山に入ってこのきのこを探したことがある。当時はうまいとも思わなかったが、独特の旨味とコクがあり、自然のキノコという味がする。これを湯がいて大根おろしと和えたもの。うまし。大人の味だ。野性味というか野の香りというか、どちらにしてもスーパーでは売っていないきのこなので貴重だ。

とうきびのかき揚げ、北海道の人はとうもろこしとは言わず、「とうきび」という。昔のとうきびは甘味が弱く、粒も硬い品種だった。最近の甘くて柔らかい(要は未成熟なのだが)コーンとは別種のようなものだ。あれを天ぷらにしてもうまくはないだろうと想像はつく。ポップコーンのように弾けるのではないか。とうきびの天ぷらは、最近のコーンだからこそできる料理なのだね。甘さが強いので、塩でいただくのが宜しいようだが、それでもどっぷりと天つゆにつけたいのは親父の証明みたいなものだ。とうきびといえば夏の食べ物というイメージがあるが、天ぷらにするには晩成種のコーンがよろしいようだ。

北海シマエビという高級品種がある。根室の近くで取れる北海道特有のエビで、漁期が限られていることもあり希少でお高い。冷凍物で20−30匹入った箱詰め物で5千円は軽く超える。塩茹でにすると甘味と、うまみが増して実に旨し。なのだが、札幌でも滅多にお目にかかることはない。ましてや北海道外では存在すら知られていないだろう。
北海道名物で色々と名前は有名だが、実際にが食べられないものは数多くある。その中の筆頭がこの「北海シマエビ」。それに続くとすれば「たちかま」・・・タラの白子の蒲鉾、「キンキの飯寿司」、「カジカ鍋」、そして「松前の岩海苔」。
機会があれば是非お試しを。

お通しもこんな感じでおしゃれでございます「まさき」。
ひとり飲みにはおすすめです。