食べ物レポート

ハナウタ 極北の地だった

札幌で仕事先の方に連れて行ってもらった郊外の小さなラーメン屋が、なんというか極端な「辺境の地」的な感動を与えてくれた。簡単にいうと中華系香辛料を大量に使ったラーメンで、あえて似ていると言えば四川風坦々麺の系統かと言える。ただし、似ているのは辛い、痺れるのマーラー系ということくらい。
辛さを聞かれて中辛にしたが、食べている途中から顔の汗が止まらない。ラーメン的な旨味はあまり感じられないが(出汁の利き方が違うのか?)、それでも箸が止まらない。四川省に行って初めて食べられる、坦々麺の派生種と言われたら、そうかもしれないなあという味だ。

坦々麺もどきと言えば、それは間違いだと思うが

餃子も名物だそうで、焼き餃子と水餃子を一皿ずつ頼んだが、肉が多めの濃厚スタイル。ただし、香辛料はやはり強めに効いている。好みにもよるだろうが、この辛いラーメンには、水餃子が合うような気がする。

一見すると普通の餃子だが

休日だったせいか行列もできていたが、なぜかカップルが多い。この系統のラーメンはガツン系大好き男専用かと思ったが、世の中にはスパイシー大好き女子が増えたということか。ただ店内の会話をなんとはなしに聞いていたら、女性主導できているカップルが多いようで、確かに、この店に女一人で来るのは結構難度が高いかもしれないなあなどと思ってしまった。


辛さも味も異なる何種類かの麺メニューがあり、一度来ただけでは悔いが残る。これは自分一人で何度か足を運ぶかと思うが、公共交通機関の路線からは外れた場所なので、札幌市内の秘境みたいな(周りは密度の高い住宅地なのだが)ところにある。観光客には難度が高い場所だ。

ラーメン通にはわざわざ行くだけの価値があると思うが・・・。

街を歩く

麺屋 武蔵 高田馬場にて

自粛明けで久しぶりに街に出た日、昼飯の時間に何を食べようと思ってぶらついた時に、いつもは行列ができている店に行列がない。その時はラッキーと思ったが、事態は予想以上に深刻だったようだ。街の中の食堂、レストランをのぞいて歩いたが、どこも客席はまばらにしか埋まっていない。自粛明けでどこも大混雑を予想していたのだが、全く外れていた。

山手線の高架脇 いつもは大行列だが

並ぶこともなく店内に入り食券を買った。カウンター席に着くと、座って良い場所は一つおきと指定してある。客席半減では、こういう繁盛店はもっと長い行列ができるだろうと思ったが、事実は三密を避ける人が多いため行列ができることはないようだった。

およそ2ヶ月ぶり?に食べたラーメンは、確かにうまい。自分で麺を茹でて作った「おうちラーメン」とは明らかに違う。プロの味はやはりすごいねと、ただただ感心して、結果的にhスープを飲み干すまで堪能した。

ラーメンうまい と感謝した

ラーメンを食べ終わり店を出た後で感じたのは「久しぶりの満足感」と「このままでは世のラーメン屋は潰れてしまうのではないかという危機感」だった。

政府関係者に言いたいが、日本中のラーメン屋が潰れたら日米貿易摩擦勃発するぞ。ラーメン屋の小麦消費量をよーく食糧統計で検証することだ。零細企業だからと言ってバカにするなよ、業界規模での塊になれば大変な数値になることを思い出せよ。

と、義憤にかられた久しぶりのラーメンだった。今では行列が戻ってきているかなあ。

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千歳空港のラーメン二題

千歳空港の観光客向けラーメン横丁は、フードコートとして日本屈指の売り上げがあるのではないかと推測しているのだが、その中でもいつも混雑している店とまあまあの客具合の店があるのは、資本主義社会としては仕方のない競争原理が働いているのだ。

などと小難しいことを考えながらラーメンを食べるわけではないのだが、なんとなく何度も使ってしまう店と、一度も使っていない店があるのは、ある意味マーケティング的にはブランド形成の問題だと思っている。
つまり旅行者という一過性の客にとっては、コスパ、価格対経験満足度合いという公式が働かないのだろうということだ。平たくいえば、「多分、今日食べるのが最初で最後の札幌のラーメンだ」と思えば、あまり金額にこだわる必要もないので、うまければそれで良いという考え方になる。そうなると、売り手側が考えるのが、「安くてうまいものを食べてもらい何度でもきて欲しい」ではなく、「豪華で付属品満タンな、お高いラーメン開発」になる。結果的にリピーター(例えば札幌で仕事に来る人とか北海道大好き旅行者とか)をなくしてしまうので、ブランドが立たない、有名にならない、口コミに載らないという現象が起きているのではないか。

ラーメン横丁に出店している店は、本店が行列ができるほどリピーターに支えられているからこそ力があると言えるので、この横丁の中だけでは「強いブランド」になることはできないのではないかという疑念だ。ちなみにススキノ周辺にある有名店でも、トッピング大盛りをやっている店はどうにもいただけない気がする。(まあ、全部乗せが流行であることは認めるけれど)
などと考えてこれまで利用したことがない店を順番に回ってみようと行脚を開始した。

その一番目が弟子屈ラーメン。
弟子屈という場所はわかるが、そこにある特産品はなんだったかなあ、摩周湖の霧かな、みたいな冗談しか思いつかない。なので、さっそく実食。味噌ラーメンでした。普通にうまいが、特徴はよくわからない。どうやら柔らかいチャーシューが店の自慢らしい。北海道で特別の味噌の産地は記憶にないので、土地柄の味噌を使ったということもないだろう。ラーメンの上に乗っている味噌玉は、北海道ではあまり見ないトッピングだ。山形の龍上海の影響なのかなと思いつつ、味噌玉自体はあまり強烈な味ではない。普通に美味しいラーメンだと思うが、この店の特徴というやつはあまり記憶に残らないかな。

その二番目、ラーメン空。大きいチャーシューが特徴らしい。もやしとメンマは札幌味噌ラーメンでは標準形の一つだ。スープの味は、これも普通。どこか尖っているというところはない。問題は麺で、茹ですぎ。伸びている。札幌ラーメンは少々硬めの歯応えがある麺が特徴だと思うが、明らかに柔らかい。今回は調理ミスなのであれば、次回は期待できると思うが、これが標準であるのであれば、好みとは違うなあという感じ。関東圏のラーメン屋はこれに近い柔らかい麺を出す店も多いので、一概にダメだとは言わないが、札幌的ではないような気がする。でも、それを確かめるためにもう一度たべてみるというのも気が進まない。

食の機会は一期一会だから、残念な経験をしたら、それまでよということで良いとは思うけれど。

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海老そば 一幻

千歳空港にあるラーメン専門フードコートは朝から行列ができる繁盛ぶりだが、その中でも一際長い行列ができているのが、えびそば「一幻」だ。
本店はススキノの外れにある。ここもピーク時には行列ができる名店だ。東京・西新宿にも支店があり、これもまた昼時には長い行列ができる。えびそばと言っているが、スープが豚骨とえびだしのWスープで、一口スープを啜るとエビが口の中で爆発する感じと言えば良いだろう。ラーメン道場のサイトは下記。

http://www.new-chitose-airport.jp/ja/spend/shop/eat/place/place6.html

味は、スープがエビ強い、えび豚半々、豚骨強めという感じで3種類の海老感が選択できる。そして、ラーメンとして味噌、塩、醤油味を選ぶ。どうも店主的にはえびしお推しなのかと思おうが、個人的には海老味噌が好みだ。
兎にも角にも海老の味の強さが目立つ。この店独自の「一点張り」商品で間違いない。地元札幌では何店か海老ラーメンがあるが、やはり元祖には敵わないようだ。

さて、エビ味噌ラーメンだが、チャーシューと煮卵はおまけで(味は良い、完成度高い)、勝負はスープだ。あえていえば、ネギの上にかかっている「海老粉」でしょう。これをスープにかき混ぜていくことで、海老味を強化できる。
スープの濃厚さに負けない中太麺も良い個性を出している。

全国あちこちにある「一点張り」ラーメンだが、名古屋味仙の台湾ラーメンとえびそば一幻のえび味噌は、東西の横綱級。これに続くのが長崎四海楼のちゃんぽんと大阪神座のおいしいラーメンというところか。
札幌ラーメンの現在の頂点に立つ店の一つ。一幻のえびそばは札幌に行った時の絶対定番だ。
もう一つの絶対定番は彩未だが、ソレはまた別の機会に。

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7月の麺軍団 制覇の道

西武新宿駅 なぜ蕎麦にラー油を入れるのか

新宿 なぜ蕎麦にラー油を入れるのかの肉蕎麦

何度も書いてきたが虎ノ門 湊屋のラー油つゆで食べる蕎麦は、大好物だ。湊屋のラー油はあまりツンツンしない、辛味が控えめな気がするし、そばつゆはダシが強い。それと比べると、この蕎麦ラーの店は、梅雨が甘め、ラー油はツンツン・スパイス強く、麺はより太めといった違いがある。ただ虎ノ門に行くのは大変で、特に夏は死んでしまいたいというほど暑い虎ノ門ビルズ近くまで歩くと思うと、げんなりしてしまう。それと比べれば、駅を降りたらすぐのkのみせは、夏の御用達となる。池袋の本店も日干しになるほど駅から歩く。銀座にある俺のだしは、地下鉄直轄だから銀座方面に用事があるときは使う。最近の変わり蕎麦行脚の結果での推測だが、やはりこのラー油側のルーツは山形の肉蕎麦ではないかと思うようになった。蕎麦の太さ、硬さは山形の板そばとも共通するが、板そばを熱いつけ汁で食べる時に辛いものが欲しくなり、唐辛子がなかったから餃子に使うラー油を入れてみたらうまかった・・・的なルーツではないだろうか。流行りのつけ麺も、ルーツは似たようなものだろう。夏には、こういうこってりした辛い蕎麦は良いよね。

長野県茅野市 ハルピンラーメン

茅野 ハルピンラーメン

このハルピンラーメンは、味の説明が難しい。醤油系にニンニク、辛味噌が入ったようなスープと言えば良いだろうか。麺もトッピングもシンプルなものだ。麺は細めの縮れ麺で辛めのスープによく合う。追加でニンニクをトッピングする人もいる。個人的な経験で言うと翌日仕事などで人と会う場合は、追いニンニク」はやめた方が良いだろう。ハルピンラーメンにはニンニク強化バージョンの、その名もずばり「ニンニクラーメン」がある。これは、一晩寝ると寝汗がニンニク臭くなり、翌朝自分の匂いで目がさめるくらい強烈だ。でも、不思議のこの店は女性客が多い。特に20−30代女性が目立つ。逆に男性客はおっさん、それも高齢寄りが多い。この差はなんなのだろうか。個人的な感想であることを断りつつ、これは長野県でナンバーワン、ツーのラーメン・ランクだと思う。もう一つは、松本パルコ向かいの味噌ラーメン屋。

東京都東村山市 秋津の「松乃家」 山形だしそば

松乃家 山形だし蕎麦

松乃家は、日本中あちこちにある牛めし松屋のとんかつバージョンの店だが、なぜか蕎麦も注文できる。松屋は夏になると、山形のだし、野菜をみじん切りにして出汁で和えたものを、牛丼に乗せたメニューを売っている。ダシ牛丼は、トッピング牛丼の走りみたいなものだ。その山形のだしを冷たいそばの上にかけて、山菜そば風に仕立てたものがこいつ。意外とあっさり系でシャキシャキとした歯ざわりがそばに合う。これはジャンクフード屋としては珍しい「上手いもの」に仕上がっている。夏の蒸し暑い朝に食べるには最適、宮崎の冷や汁に通じるものがある。

仙台駅前 山形龍上海の親戚 りゅうぞうの辛味噌ラーメン

仙台駅前 りゅうぞう 辛味噌が特徴

山形はラーメン王国。何かお祝いがと?があればラーメン屋に行くし、蕎麦屋でへっちゃらでラーメンを売っている。店によっては蕎麦よりラーメンが売れるというのだから、看板掛け替えてしまえば良いのにと思おう。その山形の人気者、冷たい肉そばに並ぶラーメンキングは、辛味噌ラーメン。本家は龍上海だが(セブンイレブンおカップラーメンにもなっている有名店)、そこのお弟子さんが仙台で開けたラーメン屋らしい。味は龍上海とニアリー・イコール、ほぼ同じとのことで。特徴は真ん中にこんもりとしている赤い味噌。これが唐辛子がたっぷりで、味噌とニンニクの比率がほぼ同量という味噌というよりニンニク玉というようなものだが、これを食べながらスープに溶かしていく、いわゆる味変が特長のラーメン。確かにこういう食べ方はあるなと思いつつ、途中で面倒くさくなり一気に味噌玉を溶かしたらスープが赤くなった。味は、超濃厚に変化。いやいや、これは好みだが、ハルピンラーメンより味変が楽しめるだけ、進化したラーメンとも言えるな。山形すごいぞ。

新さっぽろ駅 地下街にある醤油屋本店 

新札幌 醤油屋 2代目ラーメン

ここも、最近は札幌に行くたびに必ずよる定番店になってしまった。もともと夕張方面にある炭鉱町の、炭鉱夫相手のラーメン屋だったようで、味付けは濃い。いったん炭鉱の閉山後に閉店したのを、二台メダカ三代目だかが再建したようだが、その初代のラーメンに対抗して二代目が作ったラーメン。メニューにも初代と二代目と二種類のラーメンがある。初代はスープが淡白で、塩味強い。二代目はスープに厚みがあり、塩足は若干控えめ(初代と比べて)、甘みもある。大きあ違いhちゃーシューの厚さ?かなあ。あと、初代には北海道ラーメン定番のオフが入っていたような。佐伯に流行りの武士系とかダブルスープとか中太めんとか、あんまり関係なしで、昔風のラーメンちょうだいといったら初代、元気な昭和(平成直前の上昇気分の時代の)ラーメンだったら二代目かな。昭和後期のすすきのラーメン横町は、こんな味の系統だった。店内が昭和40年代の小学校の風景を模しているので、店内時代がレトロなのだ。昭和を知らない人が行くと、まるで異国な空間かもしれない。札幌観光する人には隠れ目的地としておすすめ。

7月は新規開拓というより、定番の確認といった感じでありました。

食べ物レポート

1月に食べたラーメン

仙台でとんこつラーメン おんのじ

仙台駅東口近く おんのじ

豚骨スープと魚介出汁を合わせたラーメンはすっかりメジャーになっているが、そのスープのバランスでお店の個性が出る。仙台にあるラーメンチェーンの行ってんだけれども、意外と好みのWスープであることを発見した。個人的な見解で申し訳ないが、この極太メンマというトッピングが非常に好みで、これが乗っているだけでその店の評価が上がる。煮卵は加点なし、チャーシューは煮豚は低評価、焼き豚は高評価としている。もっと言えば、低温調理系でローストビーフ状にチャーシューを仕上げてきた場合は最大評価とする。(ただし、この絶品ソフトチャーシューが出てくるお店は奇跡的に少ない)この喜寿生んでいくと、このラーメンはAランクだ。チャーシューと極太メンマが実によろしい。再来店意向は★★★

新宿で油そば ぶぶか 

新宿紀伊国屋 ブブカの油そば

紀伊国屋ビルの地下にある古ーい居酒屋が出て行った後に油そば屋になった。しばらく気になっていたが、意を決して挑戦し、無残に敗退という感じ。やはり、油そば、汁なしそばは自分の好みではないらしい。ルックスの悪さもあるが、なんとも言えない、伸びきった焼きそば的な感触が合わないのだよね。ざる蕎麦みたくノリをまぶすと良いのかなとはおもうが。逆に酢をかけたり、ラー油をかけたりして味変を楽しむ食べ物なのかも知れない。 やはり★はなし。

仙台駅前で山形そば あごだしラーメン 

仙台駅近く 英虞の山形ラーメン あご出汁

山形県酒田の北にある鳥海山のあたりで、あごだしラーメンを食べたことがある。おそらく酒田沖の飛島あたりでトビウオがたくさん取れていたのだろう。魚介出汁では煮干しを使うところが多いが、あごだし(トビウオだし)は、それより一段上の味がすると思う。強いというのは、魚臭さではなく出汁の味が良くなる、濃厚になるという意味だ。だからなのか、海苔は乗っていない。玉ねぎのみじん切りがうまい。うずまきのなるとは・・・なんだか郷愁をそそるトッピングだ。
なぜか仙台には、山形発祥の蕎麦屋とかラーメン屋が出張っているので、ちょっと変わったものが食べたい時にはありがたいのだが、特に最近はやりの豚骨系ではないラーメンが食べたい時には、実にありがたい。次回は塩味がよさげに思える。 再来店意向 ★★★

札幌の中華屋 香州の醤油ラーメン 

札幌 香州の醤油らーめん

まず、札幌ラーメンの特徴を忠実に再現すると、こんな感じになるという見本のようなラーメン。その特徴とは、麺が中太縮れ麺でかん水たっぷりな黄色。チャーシューは煮豚系で、肉はボソボソとする。メンマは、昔の支那チク的平べったくて薄いやつ、海苔は申し訳程度に朝食の焼き海苔的サイズで一枚と寂しい。渦巻きのナルトは、一般的には輪切りでもっと小さいし外側がピンクだ。こちらの店はリッチに大盤振る舞いなお得サイズ。札幌でも豚骨魚介のWスープが増えてきているし、味噌ラーメンでもベースが豚骨というところが多い。なので、こういう40年くらい時間が止まったようなラーメンは絶滅危惧種なのだ。町中華自体が絶滅寸前なので、みんなで大切にしなければならない。という心配は無用らしく平日行っても混雑してなかなかは入れない人気ぶりだ。   再来店意向 ★★★

札幌駅前 北海ラーメンの味噌ラーメン

札幌 北海ラーメンの味噌

これは、今の札幌のラーメンと標準形だろう。スープは濃厚で豚骨系、食べると唇がコラーゲンで固まってくる。味噌はたっぷりと使い、ラーメン単体だと辛くなるかも知れない濃厚さ。一口くらいのおにぎりでも食べたいなという感じがする。この店もラーメン屋と言いながらご飯物も色々と出すようで、ラーメンを頼む人は半分くらいか。札幌ラーメン専門店よりは、こうした普通にサラリーマンが昼飯食いにくる店の方が、うまいものを食べられるような気がする。札幌駅からちょっと離れたオフィスビルにあり昼は超混雑するので、ランチタイムは外していくのがオススメ。次回は夜に来て、一杯やりながら醤油ラーメンという感じだ。      再来店意向 ★★

うーん、一月はラーメンよく食べた。