旅をする

ギネスを札幌で

札幌はビールの本場、というのはサッポロビール関係者だけだと思うが、昔はミュンヘン札幌ミルウォーキーなんてCMもあった。北緯四十五度前後がビールを作るには向いているみたいな話だったと思う。札幌にもビヤホールという場所が狸小路二丁目と札幌ビール工場敷地内にあり、確かに出来立てのビールが飲めるありがたいところだ。札幌駅と千歳空港にも銀座ライオンがあり、そこもうまいビールが飲める。

札幌駅1階のレストラン街に、一軒のパブ風ビアハウスがあり、そこはギネス推しという札幌では珍しいエール酒場だ。日本人は透明感の強いピルスナーが好みのようだが、コクという点ではエールがうまいと思う。東京下町では黒ビールを小瓶で、なんて小洒落た飲み方をするおっさんがいるが、札幌ではギネスをちびちびという店が少ない。

メニューは当然ながらギネスによく合う濃いめの洋食がラインナップされている。肉系のつまみが主体で、おまけにワインもメニューに出ているが店内ではみなさんジョッキでグイ飲みだ。

実はこの店は、メニューに書いてはいないが昼のみの穴場で、カウンター席の端の方で大急ぎでランチをかき込んでいるサラリーマンを横目で見ながら、一人優雅にちびちびギネスができる。そんな時のつまみは当然フィッシュアンドチップスだよなーなどと、余裕かました妄想を展開する。札幌らしいのはビーフステーキではなくラムステーキがドーンと大きく出されていることだ。これもまた楽しみ。次回の札幌ではこれをぜひ実現してみよう。

昼ビールは、背徳の極みでありながら、自己解放でもあるのだよね。(言い訳です)