ソロキャンあれこれ

手抜きテント飯

Amazonテントは大きめ フライ上面の空気抜き穴がよく機能して結露しない優れものだった

キャンプに行ってテントを張って寝る。まあ、当たり前のことだが、このテントは二人用なので一人で寝るには中が広い。その分、畳んであるときの荷物としては大きくなるが、車で行くソロキャンプなのであまり問題にはならない。このテントではちょっと大きすぎる梱包サイズも、極小サイズのテントであればバイクに積んでいくことも可能だ。が、快眠性という点では極小テントは圧迫感が強いのでTPOを選ぶ。使う場面といえば、リュック一つで鉄道旅をする時くらいだろうか。
今回はコット(簡易型ベッド)のテストのために大きめのテントにした。コットを入れると寝る時に頭がシートについてしまうのではないかと心配していたが、そんなことにはならなかった。ソロキャンプ用の極小テントではコットを入れるとシートに頭がべたっとつくのは明らかで、大きめのテントにするしかない。
ソロキャンプで荷物は最低限にしたいが寝る時は快適にというバランスをどうするか、これが結構悩ましい。解決策はタープを諦めるかな。晴れた日にしかキャンプに行かないことにすればタープは不要で、これが一番荷物の減量・整理に役立つ。ワンポール型のテントもコットを入れるには、一人用サイズであると小さすぎるみたいだし。そうなると大きめのサイズにするしかないが、これ以上テントを増やすのもねえ……………と悩んでいる。

これにちぎった大葉でもあればパーフェクトかな?

テントを張った後は、のんびりと本を読んでいた。最近よく耳にするチェアリング(椅子だけ持っていき、公園とか河原の土手でのんびりするお手軽アウトドアスタイル)みたいなものか。ただ、そうなると椅子の座り心地も改善したくなってくる。これが、アウトドアのギア地獄というやつだ。アウトドアで快適さを求めすぎると、莫大なギア投資が発生する。まさに中毒症状だ。アウトドアは不便さを楽しむものだと自分に言い聞かせる。
陽がだんだん傾いてきたので、おもむろに晩飯の用意を始めた。今回は全くの手抜きで、主食はカップ麺にするつもりだったが、アペタイザーは冷凍鰹のタタキにしてみた。追加食材は、ニンニク一欠片と切掛けの玉ねぎ半分を自宅から持ってきた。こういうところは省スペース志向、荷物軽量化を徹底している。ゴミが大量に出る「焼肉パーティー」みたいなことを考えてはいけない。
ニンニクスライスでカツオを食べるのは高知流だが、玉ねぎスライスで食べるのはお江戸的なアレンジだと思う。個人的には、青ネギより玉ねぎの方がカツオのワイルドさには合っている気がする。たたきは厚めに切り、その上にニンニクと玉ねぎのスライスを乗せて食べる。準備時間5分で開始できるお手軽ディナーだ。たたきのタレもついていたが、甘めの九州醤油とポン酢を合わせてタレにした。
今回はメスティンで炊く飯もなし。焚き火で焼く肉もなしだから、簡素の極みだが、ソロキャンプで料理にこだわってみても仕方がないかなあ、と最近思うようになった。お手軽料理の典型であるアヒージョや、焚き火が熾火になればあとは焼くだけというカルビ焼肉もなんとなく興が乗らない。そんな日には、切って食べるだけの冷凍刺身とか塊のハムやチャーシューが良さそうだ。
フランクフルトを買ってきて、串を刺して焼くだけとか、魚肉ソーセージを炙ってマヨネーズで食べるとか、手抜き料理?はあれこれ思いつく。そもそもソロキャンプの楽しみ方は、テキトウな時間をテキトウに使うという自堕落さが良いので、手抜き料理を楽しむのが本どうだろう。有名ソロ・キャンプ番組を見ていて一番共感するのが、この手抜き料理だ。
焚き火と野宿が目的のキャンプであれば、そんな手抜きレパートリーで十分だろう。キャンプ道具のミニマリストを目指す方は多いのだが、自分もそっち方向に進み始めたみたいで………というのが、手抜きの言い訳であります。

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100均のダッチオーブン

100均の店で時々登場するエース級のキャンプグッズがある。この小型版のダッチオーブンは、キャンプギア専門店でもあまり見かけない。いわゆるニッチ商品なのだが、お見事な仕上がりだと思う。ネットニュースでも売り切れ情報が出ていて、見つけたら即買いのおすすめ品だった。自宅周辺では全く見つからず、なんと旅先で発見したので後先考えず買ってしまった。
ちなみに数日前に渋谷にある大型店では山積みされていたから、店長の仕入れ感覚に在庫が左右されているのかもしれない。
標準的なダッチオーブンは大小二個持っているが、当然ながらどちらも直径25cm程度の大型鍋で、重さも数kgあるからキャンプ道具としては重装備な代物に入る。車で行く時には特に問題はないが、焚き火で調理しようとすると周辺道具も必要で、やはり大掛かりなお道具になってしまう。その点、この超小型版はまさにおひとり様向けの大きさで実に良い。

これを何に使うかは脇に置いておき、とりあえず使う前の下準備、シーズニングをしなければならない。下準備は、工場で製造された後に錆止めのために施された表面の機械油を取る作業だ。南部鉄瓶では内部に漆を塗っているようだが、それも使いはじめには下準備がいる。ダッチオーブンなどの洋物鋳物鉄器は表面の機械油を取り除かないと食用調理には使えない。
このシーズニングを室内でやると、機械油が焦げ、その臭いが部屋の中に籠るので、室内作業はあまりお勧めできない。だから通常は晴れた日に表でやることにしている。

まず鍋を火にかけて熱する。温まってきたら、サラダ油をたっぷり入れる。鍋の温度が上がってくると表面から薄く煙が出てくる。機械油が熱せられるせいだ。その頃には、注いでおいたサラダ油も高温になり煙が出始める。そこに、屑野菜(にんじんの皮やキャベツの芯のような料理の途中で出てくる)を放り込み、野菜が焦げる寸前くらいまで炒める。目的は鍋全体の表面に塗られている機械油をサラダ油と合体させて取り去ることなので、鍋の底だけではなく横の部分もしっかり炒め野菜を押し付けて行く。今回は焼きそば用に用意したキャベツの外側を使った。

適当に炒め終わったらキャベツを取り出す。これは機械油まみれになっているのでゴミとして捨てるしかない。(だから、屑野菜を使う)
野菜を取り出したら、底に油が残っている。それをしばらく放置し、ある程度鍋の温度が下がったら、ティッシュペーパーなどを使い油を拭き取る。その後、ぬるま湯で鍋を洗い油を流し終わったら、ティッシュペーパーなどで水気を拭き取る。そして、また日にかけて表面を熱する。水分を飛ばすためだ。その後、改めて表面に錆止めとして少量のサラダ油を塗る。
これで準備作業が完了する。慣れれば5分もかからない作業だ。一度シーズニングを済ませて仕舞えば、焚き火の中に突っ込んで加熱調理することもできる。ワイルド系が好みであれば、焚き火に直で突っ込んだ鍋で塊肉を焼き上げるのも良い。お手軽ローストビーフだ。
芋やカボチャなどを適当なサイズに切り、鍋に放り込み焚き火の上で放置する。時々串などで野菜の真ん中部分を刺し、串がすっと通るくらいになったら火から下ろし、オリーブオイルを回し掛けする。ここに多少お高い高級塩をかける。モンゴルの岩塩とか、地中海の塩とか、いかにも高そうなものを選ぶのがお勧めだ。塩の味よりも、高級な塩を使っているという自己満足的気分の問題だ。ただの野菜がご馳走に変わる。
西部劇に出てくるカウボーイスタイルで遊びたければ、軽くベーコンをと玉ねぎを炒めた後でトマト缶と豆缶を放り込んで軽く煮詰める。好みで鷹の爪などを放り込み、最後にオリーブオイルをかけてかき混ぜれば、あっという間に西部男のワイルド飯になる。
などなど、ダッチオーブンは夢想が広がるキャンプギアなので、見つけたらぜひ一つお買い上げすることをお勧めする。ちなみに、冬になればこれを使って一人すき焼きをするつもりだ。鋳物鉄器は男のロマンだぜー・

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今回のお試しグッズ 

特売で売っていた保温型マグカップと100均で購入したまな板、小型のスウェーデントーチを試してみることにした。
まず、マグカップだが内側がステンレスで保温性がある。寒い季節より暑い季節に冷たい飲み物を保温するのが便利そうだ。小型のステンレス保温瓶に入れた氷水をつかい、暑い盛りに冷たい水割りを作るのが楽しみだ。予想以上に重宝しそうだ。これまで使っていた軽量のステンレスマグはお払い箱になった。
竹の集成材らしい小型のまな板は、ソロキャンプ向けにお手頃サイズだと思う。2枚用意して一枚はまな板として、もう一枚は皿代わりに使うと言うのがよさそうだ。汚れがひどくなったら、焚き火で燃やして自然のリサイクル?に戻して行く。
最近は焚き火で出る燃え滓、灰を持って帰って肥料の代わりに使うので、土に帰るという意味では自然の焼畑農業みたいな感じのリサイクルだ。厳密に言えば集成材にする時の化学物質も含まれるのだが……………

今回の目玉は超小型のスウェーデントーチだ。丸太に十文字の切れ目を入れて、その中に火をつけるとロウソクのように燃えて照明になるというのがスウェーデントーチだが、通常は直径50cmくらいの太い丸太を使用する。木の内部から燃えて行くので、鍋を置いて調理にも使えるという、なんとも魅力的なものだ。
この小ささでは調理は難しそうだが、ロウソクがわりのおしゃれな照明になるだろうと、いくつ買い込んでみた。夕方になり石油ランプに火を灯すタイミングで火をつけようとした。
焚き火で燃えている枝を取り、切れ目の内部に入れてみるが、何度やっても火がつかない。どんどん暗くなってきて、点火作業もままならなくなってしまった。残念ながら諦めた。
やはりアウトドアの新型グッズを試すのは、日中の明るいときでなければいけないと反省した。おそらく、なんらかの点火用の仕組みが必要なのだ。100均の商品と舐めていたこともあるが、無計画すぎだ。小型の着火剤を切り取り、切れ目の中に押し込み、それをライターやマッチなどで火をつけないといけないだろう。小型とは言え木の塊なのでマッチ一本で火がつくはずもない。
次回は日中に一度点火した上で、夜に備えることにする。ただ、100均の商品なので何本か失敗しても惜しくはないし、失敗したとしてもこれはまさにそのまま薪になる。
相変わらず極楽キャンプというより実験室見たいなキャンプをしているが、それもまた一つの楽しみ方だろう。

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キャンプで安眠を求めて

シートとサイドのポール このポールを両脇に差し込み固定する

キャンプ泊をする時に安眠の手段を手に入れるのは、焚き火の次くらいに重要なことだ。基本的にはテントで寝る時は地べたに寝ることになる。だいたいの季節は地面が冷たく、湿気も多いので防寒防湿対策が必要だ。テントの底面下にグランドシートという防湿物を敷く。テントの床面には通称銀マットとよばれるアルミコーティングしたウレタンシートを敷いたり、マットレスを使う。マットレスは防湿以上に防温性が重要で、おまけにクッション性も要素として加わる。
このマットレスとの相性はなかなか難しいもので、いくつかの製品を試すことになる。ただ結果としては、気にいるものが見つからなかった。厚さが10cmを超えるマットにすればかなり快適になると思うが、持ち歩く時の大きさが問題だった。車で運ぶにしても丸めた直径が50cmを超えるとなれば、これはもうほぼ布団だろう。(重量は諦めてマットの二段重ねも試してみたが、これはなかなか調子が良かった)
そこで考えたのが簡易型ベットであるコットだ。これであれば足の高さの分だけ地面と離れるから防湿性は高いはずだし、寝心地も良いだろう。
だが、最初に買ったコットは携帯性の高いものを選んだのが裏目に出て、組み立てることが難しい。特に足をはめる段階で一人では組み立てるのが難しいほど力が必要だった。そこで組み立てやすさに重点を置いてみつけたのがワークマン製品だ。
米国軍放出品があればそれでも良いかなと思ったが、手近なところでは見つからなかった。自衛隊放出品も探せばどこかにありそうだが、官給品だから、存在するとしても横流しの危ない品物かもしれないしと諦めた。ただ、自衛隊だと簡易式ではない金属ベッドだけかもしれないなあ。

まず組み立てだが、シートの両脇にポールを差し込み固定する。最初に買ったコットは、このシートとポールの固定が大変だった。ポールがはみ出てこないように、入り口穴の形状が袋状になっているのだが、その部分が固定するのにテクニックが必要だった。
ワークマン製品はそこが改良されている。開口部の穴を広げる紐がついていて、それを引っ張りながらポールを押し込むと、固定できるようになっている。道具は進化するものだ。ちなみにワークマンの宣伝文句が「声のする方に進化する」なので、まさにその通りの使いやすさ向上が図られているということだろう。素直に「えらい」と言いたい。
他社製品で最大の難関だった足の固定だが、他社製品はポールに空いた穴の向きを下に揃えて、シートに目一杯貼りを持たせた上で(これが大変むずかしい)、穴に足の金具を差し込むという方式だった。
こちらのワークマン製品は、金具を片方のポールに差し込んだ後(位置を揃える必要はない)、シートを引き気味にしてハンドル付き(てこの原理で金具をボールに押し込む形式)金具をセットする。ちょっとコツがいるが、比較的力を使わずにセットできた。これが最大の改良点だろう。
足の高さは金具の基礎部分に脚部金具を差し替えることで高低二段に変えることができる。これは実に簡単だ。

慣れれば5分程度で組み立てることができる簡単設置仕様に仕上がっている。シートはパンパンに張っているので、寝心地は快適だった。昼寝に使うのであれば申し分ない。夜になってテントの中で使った経験で言うと、やはりちょっとシートが硬い。寝返りをうてる幅はギリギリあるので、寝心地改善には薄手のキャンプ用マットレスを敷くと良いのかもしれない。今回は気温が高く寝袋も使わなかったからクッション性が皆無だった。冬場には厚手のシュラフと防寒マットなどを使うと快適に寝られるような気がする。
冬が来るまでは、昼寝専用になりそうだが、屋外用ベッドとしては優秀と言うしかない。やはりキャンプ道具は使ってみないとわからないことが多いが、快眠性追求マニアとしては、もう少しあれこれ試してみたい気もする。次はお値段のお高い簡易ベッドを買ってみるかなあ。でも、寝心地以上に値段で後悔しそうな気もするし、そもそもそんなにキャンプ行くのかも……………

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焚き火飯 2号

夕方になり焚き火飯の2号に取り掛かった。こちらは最近ネットで見つけた簡単レシピーの完コピで全くオリジナリティーはない。ただ、自宅のキッチンで調理すると何となくすごい匂いが出るのではないかと、野遊びがてらお外で料理することにした。

材料は挽肉とニンニクのみ。挽肉は豚でも牛でも良いのだろうが(そこはレシピーの確認をしていなかった)、今回は牛豚合挽きを使ってみた。肉の量は自分の腹具合に合わせて決めれば良い。今回は300g弱のパックを買ってきた。

このひき肉をスプーンで上からぎゅうぎゅうと押す。飽きるほど押す。これでもかと押す。高さが半分くらいになるように押す。以上だ。

押した肉の上に適当なスパイスをかける。今回は左半分が塩コショウで、右半分は鳥取砂丘スパイスにしてみた。好みでハーブをかけたり、モンゴルのピンク岩塩を使っても良いだろう。

鉄板に油を入れてニンニクの薄切りを茶色になるまで炒める。ガーリックオイルが出来上がったところで、焦げたニンニクは取り出す。後から調味料にする。

押し固めたひき肉を鉄板で焼く。ものすごい量の油が出てきたので、ティッシュペーパーで油を吸い取った。鉄板の淵から溢れそうな具合だったから、ひき肉をは半分以上が脂身なのだなと改めて感じる。

裏面に火が通ったところでひっくり返す。またしばらく焼く、出てきた油をティッシュで拭い去る。ただし全量は取らないのが大事だ。焼いているというより、揚げていると言いたくなるほどの油だった。

調味料としてオリーブオイル少々、甘口醤油、日本酒、砂糖を肉を取り出した脂の中に放り込み、甘辛ソースを作る。

その甘辛ソースを肉にかけて調理終了。つなぎが何も入っていないひき肉なので、多少ボソボソした食感だが、肉を食っているという感じは強い。肉を切り取るのにナイフはいらない。箸でちょっと強く押せば、適当な塊に切り分けられる。手抜きなステーキというか、インチキな焼き肉というか。それでも肉を食べている感は強い。
大きめの塊を、先に揚げておいたガーリップチップと合わせて口いっぱいに頬張る。いや、肉だ、まさに肉を食っている、という気分になる。ただ、ステーキ肉のような塊肉感は全くないから、人類の歴史に存在した「原始人の骨付き肉」的な満足感はない。純粋に肉感を楽しむのであれば、合挽き肉ではなく牛肉、あるいは豚肉のひき肉の方が良さそうだ。
どちらにしても、肉で腹がいっぱいになる膨満感というか飽食感がお手軽に得られるのは間違いない。この脂身たっぷりのひき肉を食べ切ると、米の飯の入る隙間はない。この肉を焼きながらメスティンで炊いていたくるみご飯は、そっくり次の日の朝食へと先送りされた。肉を食いすぎて、当分は肉料理はいらないなと思う程には満足した。
ただ、これはやはり焚き火飯というか野外調理が向いているようだ。室内で焼くと、脂の匂いがこもってしまいそうだし、それを避けるためにフライパンで蓋をして加熱すると、何やら別物の蒸し料理になる感じがする。乱暴な料理は屋外で、がよろしいかと思います。

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焚き火飯 1号

小型の焚き火台は暖房器具というより調理器具といった趣がある。調理加熱用の便利な道具はたくさんあるのに、わざわざ面倒くさい使い勝手の悪い焚き火で調理をしたがるのか。これはキャンプ愛好者の中で大きく趣味が別れ、かつ決定的な価値観の差だ。(だいぶ偉そうだが)
個人的には、ガスコンロなどを使ってチャチャっと料理をするのが好みだが、そこはソロキャンプの宣教師である〇〇〇先生に従って、焚き火飯がキャンプの醍醐味だとしておく。
当然、微妙な火加減などできるはずがないので、仕立て上げるものはワイルドなメニューになる。

アスパラのベーコン巻きならぬ、岩下の新生姜の豚バラ巻きを再び挑戦することにした。これは以前も作ってみたが、その時は豚バラ肉の切り身が短すぎて、巻き方がうまくいかず潰れただんご状になってしまった。そこを改善するべく、今回は長いバラ肉を選んできた。バラ肉の産地などにはこだわらないのだが、この肉はスペイン産だった。ヨーロッパ産の豚肉といえばデンマーク産と決めつけていたが、産地が広がっているようだ。世界の物流が元に戻ってきているのかもしれない。

生姜を適当な細さに切り分け、それを並べて豚バラで巻くだけなので作業は簡単に終わる。生姜と豚肉の量はほぼほぼバランスしていたが、ちょっと余ったバラ肉は後から焼きそばの具材にすることにした。

薪の火が多少落ち着いて熾火になったあたりで、鉄板を使い一気に焼き始めた。バラ肉のためか予想外に油が出てきて、焼いているというより揚げている感じがしてきたので、ティッシュペーパーで油を吸い取る。その作業中にティッシュペーパーに火がついて慌ててしまったが、そのまま薪の上に突っ込んで燃やしてしまった。この辺りが焚き火調理の鷹揚と言うかいい加減さだ。
自宅のキッチンで調理中に火が出たら相当に慌てるだろうと思うが、野外では他に火がつくものもないし、そこらへんに火がついた紙を投げ出してしまっても、踏み消してしまえば良い。とにかく、そこまで大ごとになることもなく、発火処理は無事に終了した。

焼き上った豚バラ生姜巻きは軽く塩胡椒をしただけなので、つけダレとして北海道が誇る豚しゃぶのタレを使うことにした。これは、北海道限定で販売されている商品で、原型はジンギスカンのタレだ。ジンギスカンのタレ風のしゃぶしゃぶアレンジという感じで、脂の多い豚しゃぶにはよく合う。北海道ではラム肉のしゃぶしゃぶもよく食べられているが、このタレとの相性は豚肉よりラムシャブの方が良い。
東京周辺で好まれる牛しゃぶにはあまり相性が良くない気がする。だから、しゃぶしゃぶ食べ放題の店に行っても、そしてそこに十種類以上のタレがあっても、この「醤油味スパイス系」は見当たらない。北海道限定販売であっても、北海道に行くたびに、二、三本ほど現地調達してくるので家で使うには不自由はしない。
ただ、10年以上前のジンギスカンブーム以来、首都圏であればどこのスーパーでもジンギスカンのタレは買えるようになったが、このシャブタレはお目にかかることがない。次はラムしゃぶしゃぶが流行して、このしゃぶタレブームが訪れてくれないものだろうか。簡単に手に入るようになると良いなと思っている。
ちなみに首都圏各所にある北海道ショップでは、このしゃぶしゃぶタレを置いていないところが大半で、おまけに置いてある店でも季節商品だから、手に入れるのはなかなか難しい。
もし見かけることがあれば、一本調達するのをお勧めします。

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塩と焚き火の因果関係は深い

高知の友人から紹介されてご一緒した、中土佐町の塩職人?からのいただきもの「天日塩」で、焼き肉を食べたいと思い、焚き火で肉を焼くことにした。天日塩とは海水をお日様に当てて乾燥させるものだそうで、大鍋に入れた塩水を火を使い水分を蒸発させて作るのではないため、塩の結晶の粒が大きい。
その塩の結晶をそのまま齧ってみると、塩以外の成分が微妙な味付けをしていて、旨味や甘みを感じる。まさに自然の恵みという言葉がぴったりくる。細かいサラサラした塩化ナトリウム粒ではなく、旨みを感じる「旨塩」というべきだろう。
その天日塩は3種類があり、赤い袋は肉用だと聞かされた。肉用塩の違いは説明を受けて、その時は納得していたのだが、今では思い出せないのが残念だ。それでも、肉と合わせて食べて美味ければそれで良いだろうと開き直って試食開始だ。
単純に塩だけで食べるのであれば、安い輸入牛肉で赤身肉が良いなと思った。いつもであればオーストラリア産牛肉にするところだが、今回はちょっとお高いカナダ産牛肉にしてみた。

焚き火を始めてしばらく時間が経ち、薪が熾火に変わった頃、網焼きで肉を焼いた。そこにバラバラと赤い袋の天日塩をかけた。肉を大きめに切って頬ばる。いや、とてつもなく美味い。焼いた肉と塩だけでこんなにうまいものができるとはと感激した。
確かに、焚き火の効果もあるだろう。肉に軽く煙の匂いがついている。オキになって安定した火だから遠赤外線による効果もあるだろう。何より、肉の上で半分溶けかかった塩の結晶が、ガリっとくる歯触りが良い。
肉を切っては焼きながら、噛み締める。切って、焼いて、喰らう。その繰り返しだ。おそらくこれこそが、文明が始まる前から人類が楽しんで来た、先祖返りに近い原始のグルメだなと思う。火と塩と肉と、それがあれば荒野で人類は生き延びることができたのだ、などと軽く酔いの回った頭で感動していた。
キャンプ向けに色々な塩入スパイスが発売されているが、スパイスなしの塩だけで楽しむのも良いものだ。次は、天日塩標準版である「白い袋」の塩で焼き魚を楽しんでみようと思った。

もう一つの塩も試してみた。これは東京都目黒区にある会社が発売している「燻製塩」で、その粒度は実に細かい。いわゆるサラサラの塩だ。そのサラサラした塩に煙の匂いがついている。その燻製塩を、まだ凍っている冷凍枝豆にかける。しばし放置して、半解凍くらいになったかなというタイミングで食す。
枝豆の皮が燻製香に覆われて、実に美味なのだ。これぞお手軽クッキング(調理していないが)の至高レベルだと自負している。こだわるのであれば、冷凍枝豆は多少値段を張るものにして、「茶豆」にするのが良い。枝豆はスーパー各チェーンでNB・PB 色々発売されている。その冷凍枝豆を散々に食べ比べた結果を独断と偏見でのべると、一番のおすすめはCGCの茶豆だ。(個人的な感想です)
そして、茶豆を食べながら晩飯の用意をした。塩で肉を食らう時の必需品、米を炊く。

一人用の飯を炊くには、メスティンが便利だ。熱伝導が良いせいなのか、米を炊いてもおこげにならない。コメにこだわりはないが、無洗米にするのが便利だ。無洗米は事前に水につけておく時間を長めにとればふっくらと炊き上がる。パエリアのような炒めた後に茹で上げるコメ料理にも向いているのでキャンプ向き食材だ。
火にかけてしばらくすると、蓋の隙間から米汁がぶくぶくと沸騰して溢れてきたら火を弱めぶくぶくが止まったらメスティンに耳を近づける。パチパチ音がしたら火を止める。そのまま15分ほど放置する。以上でメスティン飯の炊き方だ。これも、ほぼ究極の手抜きメニューだと思うが、うまいものは美味い。

ちなみに、今回は白飯ではなく炊き込み飯風にアレンジした。金沢で買った能登のエビ塩をスプーン一杯ほど炊く前の米に投入する。フライパンで塩胡椒で炒めた鶏肉をその上に適当に乗せる。以上で仕込み完了。
炊き上がったら、上から白胡麻をたっぷりかける。エビの出汁が効いた白飯に鶏肉の旨みが混じる。いわば魚介と肉のWスープ状態で、米が抜群に上手くなる。炊き上がった米の上に乗っかっている鶏肉をつまみ、スパイスを追いがけして食べれば、これは絶好の酒の肴だ。名古屋が誇る味噌ソース「つけてみそ、かけてみそ」をかけて鳥味噌仕立てにするのも「あり」だろう。
焚き火飯のうまさは、こんなふうにシンプルかつ手抜きで美味いものを食べられることにある…………と思うのです。

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調味料もお試し あれこれ

一番右の木製テーブルは、ソロキャンプ(車移動)であればちょうど良い。木製なので鍋底などが熱いと、直接置いた時に焦げができる。ただ、それを避けるには100円均一店で買った木製鍋敷で十分だ。10秒で折りたためるお手軽さは抜群の使いよさだ。
左側にある二つの金属製組立てテーブルは、徒歩キャンプに行く時には軽量小型なので重宝する。場合によって木製と金属製テーブルを使い分けるのが良いだろう。特に、オートキャンプ場でサイトまで車が乗り入れられる場合は大型道具も気にならないが、駐車場からサイトまで歩いて荷物を運ぶような時はコンパクトな方が良い。
お試しで持ってきたテーブルを3個並べて、あれこれ使い道を検討していた。そして、これまた冬の間に買っていたスパイスなどの調味料をお試しすることにした。

ケイジャンスパイスはキャンプでの焼肉に万能調味料だと思っていたが、最近のキャンプブームであちこちから焼肉用スパイスが開発発売されている。宮崎のマキシ〇〇は、ステーキ用スパイスとしても有名だが、焚き火焼肉にも向いている。
その焼肉用スパイス・ブレンドで新しく見つけたのが、その名も砂丘スパイスで、名前通りに鳥取県発の製品だ。これを肉にかけて焼くのではなく、焼いた肉につけて食べてみようと思った。
個人的には大好きな熊本県産「馬刺ししょうゆ」も焚き火焼肉に外せない重要メンバーだ。これを初めて熊本で見つけたときはずいぶんと驚いた。こくというか甘さというか、自分の中にある「醤油」のイメージが変わってしまった。
今では自宅に常備する九州系醤油の筆頭だ。銀座の熊本県アンテナショップで安定的に調達できるのも嬉しい。ちなみに砂丘スパイスは新橋にある鳥取・岡山県アンテナショップで発見したものだ。

ステンの仕切り皿はB-palの付録についてきたもので、ちょっとおしゃれかも………

ケイジャンスパイスをまぶして馴染ませてから焼いた鶏もも肉は、それだけでかなり塩辛いのだが、あえてそれに馬刺し醤油と砂丘スパイスをつけて食べてみた。砂丘スパイスは予想外にマイルドだったが、砂丘の味というのはイメージしにくい。ひょっとして、スパイスの顆粒を砂丘の砂に見立てているのではないかな、などと勘ぐってしまった。鳥取県では「すなばこーひー」という前例もあるし………  試してみた結果としては、普通にうまい肉用スパイスだと思う。クセの強さで言えば宮﨑マキシ〇〇の方がはるかに強いので、やはり自分の定義としては「マイルド系スパイス」できれば春秋用といった感じか。夏は、もっとガツンと辛くてヘビーな方が良さそうだ。

燻製塩は自作もできるが、お手軽に購入するので十分

冷凍の茶豆(枝豆)は、我がソロキャンプには絶対定番のお供だが、今回は埼玉県ローカルスーパーチェーン・ベルクのPB「茶豆」をゲットした。大手スーパーでは枝豆、茶豆の袋はずいぶんと大型パックのものが多いようだが、ベルクの枝豆はその半分くらいと小ぶりなサイズだ。キャンプで食べ切るにはちょうど良い。
冷凍の枝豆を皿に開けて半解凍状態にしたところで、必殺「燻製塩」をパラパラかける。この燻製塩は、コロナの間すっかり見かけなくなっていたものだが、たまたまデパ地下で発見した。その後、都会のカルディーでも見つけたので、本格的に販売が再開されたのだろう。巷では枝豆の燻製がよくみかけるメニューになっているが、これは燻製枝豆をお手軽に実現できる便利商品だ。
パッケージの色が変わってイメージチェンジしたみたいだが、燻製香は以前と比べておとなしくなった感じもする。燻製好きであれば少し多めにかけると良さそうだ。
キャンプ飯はアウトドア雑誌に載っているダッチオーブンを使った本格料理みたいなものを目指す方も多いのだろうが、マイスタイルとしてはお手軽で非日常的な「ゆで卵の燻製」とか「フライパンで作るなんちゃってベーコン」とか「冷凍ポテトを焼いてケチャップとフライドオニオンとフライドガーリックをかけたもの」で十分だ。
色々なスパイスミックスを買ってきて味変すれば、併存な素材でも一気に野外のご馳走に変身する。食べるのは自分だけなので、自己満足さえ出来れば十分にゴージャスな料理なのであります。だから、馬刺ししょうゆとマヨネーズで生ハムを食べる、なんていうのが最高なんだなあ。

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市街地キャンプ場の楽しみ方

Amazonのテントは、お手軽遊び向けでコスパ良し

NHK-BSの番組に、テントを背負って………という番組がある。大きめのリュックサックを背負って、山や海に出かける。歩いて、泊まって、翌日はまた歩く。テントの横で、簡易調理をした夕食を食べる。それだけのシンプルな構成だ。野遊び好きな人には、過不足ない満足を与えるだろう。ただ、こちらは野遊びというか、野山を歩き回りはしないノン・トレッキング派なので「いやいや、この寒い時に雪の野原を歩くとは……」とか、「低い山とは言え3時間もかけて登るのか………」などと、お気楽な感想を抱くだけな自堕落ぶりだ。
その番組内で気になっているのは登場するアウトドアギアで、NHK番組だけありブランド名がはっきりとは露出しない。そのブランド名のチラリズムを楽しんでいる。だから、わざわざ録画して何度も再生し、テントのブランド名やガスストーブのメーカー名を見つけ出しては喜んでいる。
何が言いたいかというと、アウトドアギアではブランド名が命だ(大袈裟だが)と思っているからだ。ただ、それは冬山登山のような命に関わる環境でサバイバルする時に必要な機能で、いつも遊びに行っている都市近郊のお手軽キャンプ場では全くオーバースペックというしかない。100円ショップで売っているアウトドア用具は、その点でなんちゃってキャンプにはちょうど良い仕様だと考えている。

ダイソーフライパンは、お手軽ャンプ向けにとてもおすすめ品

ダイソーで売っていた300円のアウトドア用フライパンは、まさにその典型というべき代物で、フライパンというより縁に高さがついた円形鉄板といったものだが、一人で焼肉をするには重宝する。カセットコンロに乗せるとちょっと小さいので滑りやすいが、下敷きに網を置けば全く問題はない。
何より、焚き火の上に乗せて乱暴に扱うには、お値段の安さもあり抜群にコスパが良い道具だ。付属の持ち手では短すぎて、焚き火調理には不向きだが、そこは火挟みやバーベキュー用トングを使えば難なくクリアできる。
昔々ダイソーで買った鉄のフライパンと合わせて使えば、お高いチタン製調理道具など目ではない。何度か使えば、全体にしっかり焼きが入って黒くなることを期待しているのだが、その前にサビが出てくるかもしれないなあ。

夜になると気温が下がる春先キャンプなので、焚き火で湯を沸かし熱燗にしようと持ってきたのが、ワンカップの日本酒だ。全国ブランドのワンカップはスーパーなどで簡単に手に入るが、ローカルメーカーのワンカップは銀座周辺のアンテナショップに行ったついでに調達してくる。飲んだことのない酒蔵の酒をお試しするにはちょうど良い。この時期であれば、まだ濁り酒も売っているので、飲み比べをしながら焚き火を続ける。
ソロキャンプは、当たり前だが誰とも話すことがないので、自分の周りは環境の音しかない。この時も、陽があるうちは鶯が鳴いていた。夕暮れになればカラスがやってきて大声で鳴いていた。知らない鳥の声も聞こえたが、それ以上に周辺を走るトラックの音が響いてくる。周りが音を遮るものが少ない平地なので、かなり遠くの幹線道路からの音が伝わってくる。
そして陽が沈むころには、鳥がネグラに帰るように、入間基地と横田基地に帰ってくる?輸送機の爆音が連続して20-30分ほど聞こえていた。あと何回かこのキャンプ場にくると、輸送機のエンジン音を覚えて機種が推定できるくらいになれそうだ。
戦前昭和の軍事オタク少年は、陸軍海軍の戦闘機、攻撃機などの機種のエンジン音が聞き分けられたそうだが、それに近い軍オタレベルに到達できそうだ。爆音で空を見上げると、頭の上に機体がはっきり見える低空飛行している。主翼とエンジンの取り付け位置すら確認できる。
だからと言って、それがキャンプに来て覚える楽しみではなさそうだが。

キャンプ場といえば、周りに人家もなく夜は真っ暗闇みたいなイメージがあるが、ここは意外と明るい。首都圏の郊外市街地キャンプ場では、都市の灯りが空一面に広がっているので、暗闇というより白夜的な明るさがある。その都市光を背景に浮かび上がる雑木林というのも、なかなか趣はあるものだが。これもキャンプ場の楽しみとはちょっと違う気も……………

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グッズ試用で早春キャンプ

良くも悪くもAmazon品質 コスパは良いが、登山などには向かないような………

春めいてきて気温が上がった日に、のこのことキャンプに出掛けてきた。家から車で20分ほどの近場キャンプ場だが、平日は空いている。週末は予約が取れないほどの混雑ぶりらしいが、平日であれば翌日の天気を見て予約をすることもできる。当然雨の日は避けるので、タープなどの大道具は必要ない。
冬場に手に入れていたいくつかの道具のお試しも兼ねてのお気楽キャンプだったが、花粉飛散はピークを迎えているので、アウトドアには全く向いていない季節だという自覚はある。薬を用意して野外に行くというのも何だか変な話なのだが。
さて、Amazonのタイムセールで手に入れた1-2人用テントは、お値段がワークマン並みでお手軽なものだが、作りは普通で廉価版製品にありがちなチープさはない。(厳密にいえば細部のこだわりはないのだが)ただ、山登りのような厳しい環境で使用することは個人的に全くあり得ないので、これで十分だろう。今回は初めて組み立てたのでちょっと手間取ったが、テントとしては基本的な構成なので、次回以降は15分もあれば設営完了だろう。
翌日になってバラす時に気がついたが、前室あたりの結露が強い。通常であればフライ天井部分が結露の多い箇所だが、ベンチレーションの穴が空いているせいで、天井の結露はほぼない。これは、撤収時の乾燥工程が早いのでありがたい。
風も吹いていないのでペグだけ打って、ロープは張らずじまいだった。形が歪んで見えるのはそのためだ。二人寝るスペースはあるが、それを一人で使えば荷物を置くのにも困らず、天井部分が高いので閉塞感もない。携帯時のサイズもそれなりの大きさだが、車移動であれば気にならない。

キャンプ用のテーブルは組み立て式でコンパクトになっているものも多いが、値段がずいぶんなのだ。山登り用のヘビーデューティーな性能は必要ないので、ホームセンターなどでお手軽価格なものを探すと、これがまた結構簡単に壊れてしまったりする。そんなこともあり、ガーデニング用の木製折りたたみテーブルを使っていたが、ワークマンの製品が年式落ちで処分セールになっていたのでハイ・ローテーブルを一つずつ買ってみた。
大きさ、強度は十分だし、天板が金属製なので鍋などの熱いものも置ける便利さだ。組み立ては、慣れればどちらも5分はかからないだろう。ただ、個人的な感想を言えば、ローテーブルはニトリのキッチン棚(大)のステンレスフレームの方が、組み立ても簡単だし軽いので使い勝手は良いような気がする。今年のワークマン新作はなかなか良さげだが、今更テーブル入らないし。これで10年は十分に使えそうだ。良い買い物をした。

焚き火をすると予想を遥かに超える便利さだった。 魚も焼けそうだ。

某BSのキャンプ番組で毎回お馴染みの焚き火台、海外ブランドのピコ〇〇〇のインスパイア製品(コピー品は大陸製でたくさんあるが、バリ取りなどの仕上げの問題があり手を出したくない)を手に入れた。これもAmazonでは人気の商品で、タイムセールで一割引だった。Amazonのタイムセールで一割引というのは、相当強気の売り方だが、日本メーカーなのでとりあえず信頼して買ってみた。
インスアイア元の製品より重量が重いが、それ以外は見た目も似ている。焚き火台は何度か使っていると金属板が熱変性したりするので、耐久性を確認するには時間がかかる。が、値段が元製品の半分以下ということもあり、ダメになったら買い替えるくらいの気持ちで良いだろう。収納袋に収めると、A3サイズより若干小さくて、厚めのダンボール程度の幅になる。コンパクトで大変便利だ。
薪を燃やしてみても、とてよく燃える。板に開いている穴が通気口として活躍しているようだった。焚き火台の上に乗せているのはシーズニング作業中の鉄板だが、フレームに鉄板2枚乗せても強度的に全く問題ない。これは良いお買い物だった。今使っている、大型の風呂敷みたいな焚き火台はしばらく物置の中にしまっておくことになりそうだ。

かなり大型サイズでファミリー向けという感じ。 かっこいいなあ。

そんな道具のお試し実験をやっていると、隣に立派なテントが設営されていた。テントから煙突が出ているので、中ではストーブが使われているのだろう。テントから出てきたおとなりさんは半袖のTシャツ姿だったから、中は南国気分なのかもしれない。いやはや、贅沢なキャンプだ。設営はちょっと時間がかかっているようだったが、翌朝の撤収は予想外の速さでびっくりした。
ワンポールテントで、ストーブがあれば冬キャンプも問題ない。ちょっと羨ましくなったが、この手の物欲に負けると、またあれこれ大変なことになるので、見なかったことにしておこう。 と言いながら、家に帰ってきて一人用ワンポールテントをAmazonで検索していました。