ソロキャンあれこれ

キャンプで安眠を求めて

シートとサイドのポール このポールを両脇に差し込み固定する

キャンプ泊をする時に安眠の手段を手に入れるのは、焚き火の次くらいに重要なことだ。基本的にはテントで寝る時は地べたに寝ることになる。だいたいの季節は地面が冷たく、湿気も多いので防寒防湿対策が必要だ。テントの底面下にグランドシートという防湿物を敷く。テントの床面には通称銀マットとよばれるアルミコーティングしたウレタンシートを敷いたり、マットレスを使う。マットレスは防湿以上に防温性が重要で、おまけにクッション性も要素として加わる。
このマットレスとの相性はなかなか難しいもので、いくつかの製品を試すことになる。ただ結果としては、気にいるものが見つからなかった。厚さが10cmを超えるマットにすればかなり快適になると思うが、持ち歩く時の大きさが問題だった。車で運ぶにしても丸めた直径が50cmを超えるとなれば、これはもうほぼ布団だろう。(重量は諦めてマットの二段重ねも試してみたが、これはなかなか調子が良かった)
そこで考えたのが簡易型ベットであるコットだ。これであれば足の高さの分だけ地面と離れるから防湿性は高いはずだし、寝心地も良いだろう。
だが、最初に買ったコットは携帯性の高いものを選んだのが裏目に出て、組み立てることが難しい。特に足をはめる段階で一人では組み立てるのが難しいほど力が必要だった。そこで組み立てやすさに重点を置いてみつけたのがワークマン製品だ。
米国軍放出品があればそれでも良いかなと思ったが、手近なところでは見つからなかった。自衛隊放出品も探せばどこかにありそうだが、官給品だから、存在するとしても横流しの危ない品物かもしれないしと諦めた。ただ、自衛隊だと簡易式ではない金属ベッドだけかもしれないなあ。

まず組み立てだが、シートの両脇にポールを差し込み固定する。最初に買ったコットは、このシートとポールの固定が大変だった。ポールがはみ出てこないように、入り口穴の形状が袋状になっているのだが、その部分が固定するのにテクニックが必要だった。
ワークマン製品はそこが改良されている。開口部の穴を広げる紐がついていて、それを引っ張りながらポールを押し込むと、固定できるようになっている。道具は進化するものだ。ちなみにワークマンの宣伝文句が「声のする方に進化する」なので、まさにその通りの使いやすさ向上が図られているということだろう。素直に「えらい」と言いたい。
他社製品で最大の難関だった足の固定だが、他社製品はポールに空いた穴の向きを下に揃えて、シートに目一杯貼りを持たせた上で(これが大変むずかしい)、穴に足の金具を差し込むという方式だった。
こちらのワークマン製品は、金具を片方のポールに差し込んだ後(位置を揃える必要はない)、シートを引き気味にしてハンドル付き(てこの原理で金具をボールに押し込む形式)金具をセットする。ちょっとコツがいるが、比較的力を使わずにセットできた。これが最大の改良点だろう。
足の高さは金具の基礎部分に脚部金具を差し替えることで高低二段に変えることができる。これは実に簡単だ。

慣れれば5分程度で組み立てることができる簡単設置仕様に仕上がっている。シートはパンパンに張っているので、寝心地は快適だった。昼寝に使うのであれば申し分ない。夜になってテントの中で使った経験で言うと、やはりちょっとシートが硬い。寝返りをうてる幅はギリギリあるので、寝心地改善には薄手のキャンプ用マットレスを敷くと良いのかもしれない。今回は気温が高く寝袋も使わなかったからクッション性が皆無だった。冬場には厚手のシュラフと防寒マットなどを使うと快適に寝られるような気がする。
冬が来るまでは、昼寝専用になりそうだが、屋外用ベッドとしては優秀と言うしかない。やはりキャンプ道具は使ってみないとわからないことが多いが、快眠性追求マニアとしては、もう少しあれこれ試してみたい気もする。次はお値段のお高い簡易ベッドを買ってみるかなあ。でも、寝心地以上に値段で後悔しそうな気もするし、そもそもそんなにキャンプ行くのかも……………

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