食べ物レポート

冷やし中華の季節が来た

今年は幸楽苑の冷やし中華でスタート

5月になると気温が上がる日が増える。飲食店でも初夏向け商品が並び始める。温かいラーメンのルックスは、基本的に平面だし色味にも欠けることが多い。めんまとチャーシューは同系色で、味噌ラーメンともなれば全面的に茶色になる。色味を加えるにはゆで卵の輪切りで黄色と白などが簡単な変化になるが、味と食感で言えばなんだかなあという感じだ。
ところが、冷やし中華となるとその貧しい見栄え事情が一変する。まず平皿に盛り上がった麺の立体感が魅力的だ。その上に、色とりどりのトッピングが乗る。赤、白、黄、緑と色の変化がこれまたゴージャス感を盛り上げる。実に素晴らしい。おまけに味付けが自分好みの酸っぱい系つゆなのだから文句をつける部分がない。
毎年、その年初めての冷やし中華を食べると、今年の夏は何回冷やし中華を食べるだろうと思うのだが、数えてみたことはない。ただ、自作して食べる冷やし中華を加えると50回くらいは食べている気がする。特に気温が上がる時期には、冷やし中華とそうめんの超ヘビーローテションになる。家人にはよく飽きないねと言われるが、麺類は好物中の好物だし、気温と麺の関係で言えば暑い時期の冷やし中華こそ「麺類の王」とまで言いたい。
とくに、醤油系のシンプルな味付けと胡麻味のつゆバリエーションがそそる。そして追いがけして使う柑橘系果汁との組み合わせは、レモン・酢橘・カボス・ゆず・シークワーサーと最強ラインナップが揃う。つゆと果汁とトッピングの組み合わせはほぼ無限だ。
薬味に至っては絶対定番の紅生姜を筆頭に、山椒の実やミョウガの細切り、大葉やなどの香味野菜、それに加えて変わり種でバジルの葉なども楽しみだ。また、辛味としては定番の和芥子の代わりにタバスコソースなどの酸っぱい辛い系洋風ソースも捨てがたいし、最近の好みで言えば山ワサビ(ホースラディッシュ)もワイルド系スパイスではおすすめ筆頭株だ。

幸楽苑の餃子はmちょっと変わったような気がするのだが……気のせいか

普段はラーメンの付け合わせとしてあまり注文しない餃子だが、冷やし中華となればついつい注文してしまう。「熱」「冷」のコンビがこれまた嬉しい。餃子は冷やし中華との食べ合わせを考え、浜松式の「酢+こしょう」で食べることにした。ただし、最後の一個だけは醤油+ラー油にする。
冷やし中華発祥の地と言われる仙台で、それも元祖の店で冷やし中華を食べたことがあるが、流石に元祖だけあり「お手軽系麺類」ではなく、冷たい中華料理としてしっかりしたものだった。ちょっとかしこまって食べたが、冷やし中華は夏の大衆食筆頭格だから、あまり気取らずにガシガシと食べるのが良い。仙台の違う中華料理屋で食べた細切りチャーシュー山盛りの冷やし中華は、まさに大衆のご馳走だった。
気温がもっと上がってきたら、食べる前に生ビールでプハーっというスタイルもありだし。食で季節の到来を知るというのはありですねえ。

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