食べ物レポート

簡便食としての鮨がほろ苦い

今回は切り身が大きい もう少し細めに切ってある日もある 個人的には細め切りが好みであります

日本三大がっかり観光名所に選ばれている?旧農学校の脇に、よく行く鮨屋がある。一時期は外国人観光客に占拠されていたが、ここ数年は比較的空いていて待ち時間も15分程度で入れることが多い。ただ、ここしばらくは日本人観光客が急増してランチタイムは、また待ち時間が伸びてきている。お店にとってはようやく苦難の時期が終わったということだろう。
いつものサーモンユッケを頼みながら軽く酒を飲む。今日は何を摘もうかとメニューを見ていて気がついた。なんと、握り鮨が全面的に値上がりしている。特に自分の好みのネタが絶望的な価格上昇をしている。悲しい。が、このご時世だし値上げもせずに店が潰れてしまうくらいなら、値上げをしてもお店を続けて欲しい。
お店も苦しいだろうが、客も苦しい。お互いに助け合って生きていこう、などと悲壮な(笑)決意をしてしまった。

相変わらずのイカ・鯖連合で注文したが、イカも鯖も高級魚の一角に食い込んできた。本来の高級ネタである鮑は注文するのに抵抗がある値段になってしまったので、今回は泣く泣くパスした。それでも握り鮨が「うまくて、早い」というジャパニーズ・ファストフードとして王者の地位にあることには変わりがない。「安い」というポジションだけは危なくなってきているが、それでもすでにラーメンは1000円時代だし、街の蕎麦屋でもりそばが1000円越えをする時期も近そうだ。ハンバーガーもテレビ宣伝に出てくる巨大系バーガーはすでに単品600円越えだから、鮨だけが高いということでもない。
平成で刷り込まれた「物価の上がらない世界観」は破綻しつつあるのだが、それを認めたくないダメオヤジのぼやきと自省するしかない。スーパーで売っている機械製造の握り寿司パックもすでに1000円越えしているし、たまに職人さんが握る鮨を食べにくるのはささやかな贅沢として許されるはずだ。ただ、その時はやはり勘弁食として鮨を4-5貫摘んでさっと帰るのが、インフレ時代の大人のお作法かもしれないなあ。

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