ベタな写真だが、札幌大通り公園の景色だ。相変わらず札幌の空は曇っていることが多いが、雪も溶けようやく遅い春がやってきたという感じがする。空気はとてつもなく冷え込んでいて、これでも春かと言いたくなるのだが、街のあちこちでは桜が咲き始めていた。
大通公園で解体作用中だった、東京オリンピックの迷惑施設というかマラソンのスタート地点付近のアレやこれやがようやく姿を消した。あのガラクタが残っている間は、オリンピックの負の記憶がなくなるはずもないと思っていたが、ようやく雪解けと共に消え去ったようだ。

札幌の春の話題としては、日ハムの球場がオープンしたことだろう。なぜか札幌市から出て行った日ハムの思惑は、ビジネス的になかなか面白いのだが、新球場のレギュレーション違反など開幕前から話題が豊富で、人気と期待は高まる一方らしい。あとは、日ハムがリーグ優勝まで何年かかるかみたいな話題もあるようだけれど、ベースボールビジネスとしては優勝前から大成功しているかんじがする。
ただ、今日のネットニュースで動員数が少ないと指摘されていた。満員御礼のプラチナチケットだと思っていたのだが、まだまだ空席があるらしい。それでは、一度くらい見物に行ってみようかと思い始めた。

最近の札幌的な話題として(個人的には)興味があったのが、地下街の休憩施設が閉鎖されたというニュースだった。冬でも暖かい地下街の休憩所が、無料「街飲みスペース」として騒ぎになったらしい。コロナも収束して飲みに行くのも普通な時代になった気がするこの時期に、なぜ街飲みだったのか不思議で仕方がないが。まあ、SNSでの暴走動画と似たような、世間を騒がせて楽しむという試みだったのか。それとも、単純に貧乏な酒飲み会だったのか。


ぶら下がっている警告板を読むと、なるほどと思う説明になっている。ただ、この白い布で覆われた設備は、現代アートのオブジェのように見えるから、札幌市の担当者は美的センスがあるのかもしれない。こういう白覆いのあれこれが地下街のあちこちに並んでいると、ひょっとしたらSapporo地下街が美的空間、歩く美術館みたいなものに変身できるのではにないかなどと思うのだが。
相変わらず札幌の街は、あれこれ賑やかなことだと感心してしまった。街歩きは発見と仰天にあふれていて、なかなかやめられない。
それにしても桜の季節だというのに寒いのはなんとかならないか。