街を歩く

アンダーグラウンドな立ち飲み屋

札幌のメインストリートである駅前通から10mほど入ったところのビルに、ひっそりと美容室の入り口がある。その美容室の入り口を地下に折れて潜っていくと、鉄の厚い扉の向こうに日本酒の立ち飲みバー(実際には座席があり座れる)がある。冷蔵庫に入っている日本酒の一升瓶を取り出し、会計をして一杯の日本酒を購入する。注文するのではなく、購入する。酒をグラスに注いでもらうと、その日本酒の一升瓶を自分で冷蔵庫まで戻さなければならないルールだ。
よくある酒屋の角打ちとはちょっと違うスタイルだが、文句をつけるほどの不便さはない。飲みたい酒を飲みたいだけというスタイルだから、立ち飲みフリースタイルとでも名付けるべきなのだろう。酒の種類は一定ではなく、その時その時で仕入れた「旨い酒」が並んでいる。

酒のつまみとしてはお通しがつけものなどセルフサービスで食べ放題だ、ガリをつまみに冷い日本酒を飲むのは、なかなか乙なものだ。酒飲みの心を掴むつまみも販売している。定番は北海道らしく、ニシンの切り込みだ。ニシンを細く切った物を塩辛にしているのだが、麹が入っているので甘辛くなっている。イカの塩辛よりも酒の肴には向いている気がする。
アンダーグラウンドな店(物理的に)の割に、店内は明るく清潔な雰囲気なので、日本酒を少量ずつ楽しみたいという方には向いている。場所がものすごくわかりにくい(他人に説明するのが難しい)ので、ネットで検索して事前調査するのが重要ですね。「裏・たかの」で情報は出てくると思う。一人のみには最適な場所かも………

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