街を歩く

ようやく出会えた新潟麺

コロナの最中に行ってみたいと思っていた店が何軒か積み残しになっている。ダラダラと続いていたコロナ騒動の間は、こちらの都合が悪かったり、お店が休業していたり、なかなか出かけるタイミングが取れないまま放置してしまっていた。
そんな中の一軒が、新潟では有名な中華チェーンの関東進出一号店だった。自宅からは比較的近いのだが、埼玉県は県の東西をつなぐ交通機関が壊滅的に微弱なので、なかなか行くのが面倒くさい場所「大宮」地区にある。ふと思い出したのが良い機会だと1時間ほど運転して訪店することにした。
ネットで調べた場所は、鉄道高架下の空間で、駅からの距離が遠いこともあり、通常であれば駐車場になるような場所だ。効果の下にお店が一軒、すっぽりと収まっている不思議な作りだった。昼時ということもあり外には席待ちの行列もできていた。

看板商品らしい 五目うま煮麺

新潟はローカル・ラーメン激戦区で、地域ごとにご当地ラーメンが乱立する戦国時代らしい。その激戦地のラーメンチェーンだけあり、どこのご当地ラーメンとは書いていないが、新潟各地の有名麺はしっかりと押さえている。周りの注文を聞いていると、煮干しラーメンが優勢な感じもするが、ここは初志貫徹で「五目うま煮麺」にした。メニューにはこのチェーンの最高傑作と書いてある。
首都圏の中華料理屋では広東麺と呼ばれるあんかけ麺だ。
熱々な餡の下には中細のストレート麺とあっさり系の醤油スープが収まっていた。普通にうまい。スープのあっさりめな感じが、最近ではすっかり見かけなくなった端正な麺料理という印象を強くする。
気温の低い時期であれば、このラーメンが人気である理由もよくわかる。一杯1000円越えのラーメンが当たり前になりつつあるインフレなご時世で、これまた随分コスパの良い価格設定だった。首都圏で限定しても、二桁の店舗はすぐに出店できそうだなとは思うのだが。

餃子3個セットというのが、この店の標準メニューらしい。周りの注文もほとんどが餃子3個セットだった。ラーメンに餃子という組み合わせは、ラーメン店で単価引き上げ策として絶対条件だが、それを一皿5ー6個で500円というような売り方をする店が多い。これも店と客の知恵比べなのだが、個人的には一皿の単価を抑えて、注文率を100%に近づけるという方策が正解のような気がする。ラーメン激戦区出身のせいか、このあたりのマーチャンダイジングがお上手のようだ。
この餃子だが、久しぶりに食べた「ニンニクガツン系」で、3個食べたら口の中がニンニクで占拠されてしまった。ラーメンと合わせて食べるにはちょっと強烈だが、マイルド系のスープとはこれくらいでちょうどよいのかもしれない。

次は煮干し系を試してみたいのだが、お店が遠すぎるのだよねえ。

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