街を歩く

朝うどん コスパの悲しさ

キャンプ場帰りの途中に埼玉県民熱愛らしい山田うどんの店がある。このチェーン店は牛丼屋と同じで営業時間が朝早くから夜遅くまでと長い。朝の客層はネクタイをしたサラリーマンというより、作業着を着たガテン系が多い。郊外幹線道路脇という立地もあるだろうが、駐車場にも大型の作業車や軽トラが目立つ。ベンツやレクサスが停まっているのは見た記憶がない。
そのせいなのか、朝飯だというのにそれなりというか、朝飯とは思えないボリュームのメニューが並んでいる。その中でも、これは控えめだろうと思うカレーライス小と半うどんのセットを頼んでみた。うどんは味噌汁代わりみたいな感覚なのだろう。提供時間はやたら早い。そして完食すると満腹感がすごい。カレーのスパイスのせいか軽く汗が出る。これくらいはぺろっと平らげる体力というか代謝量があった時代もあるなあ、などど情けない感想しか出てこなかった。
たまたま、この日は朝起きてから寒すぎて動き回る気がしないまま、インスタントコーヒーをい一杯だけ飲んで撤収してしまったのだが、キャンプ場を早く出過ぎたせいで朝の通勤ラッシュにハマってしまい、それを避けようと立ち寄った。空腹感満載で気合を入れて入店したわけでもなく、素うどんで良いかなくらいの軽い気持ちだった。トーストとゆで卵のモーニングメニューがあれば間違いなくそれを注文していた。
それでも、朝からスパイス入りの食べ物を腹に収めると、何となく体温が上がり活性化されたような気がする。だとするとこのカレーライスとうどんのセットではなく、カレーうどんを注文すればよかったのだろうか。
たまには、朝飯を外で食べるとあれこれ考えることがあるから、頭の活性化には役立つのだが………

店の入り口に置かれていた日替わりメニューのポスターをみて、しみじみすごいぞと思った。この超ボリュームなランチセットは注文しても絶対完食できないような気がしてくる。うどんと丼飯という組み合わせは相当に凶暴だと思うし、プラス100円でうどんがラーメンに変わるのだから、普通であれば二食分たっぷり食べて1000円でお釣りが来るということだ。コンビニ弁当が600円台になっているご時世で、この大盛り二食セットはコスパ最高だろう。
ただ、自分にはあまり関わりのないコスパの良さに気がつくと、なぜかちょっと悲しくなる。鮨の食べ放題に行けば絶対に払い負けすると思ったのはいつの頃だっただろう。あれが、我が凋落の始まりだったな。

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