
春めいてきて気温が上がった日に、のこのことキャンプに出掛けてきた。家から車で20分ほどの近場キャンプ場だが、平日は空いている。週末は予約が取れないほどの混雑ぶりらしいが、平日であれば翌日の天気を見て予約をすることもできる。当然雨の日は避けるので、タープなどの大道具は必要ない。
冬場に手に入れていたいくつかの道具のお試しも兼ねてのお気楽キャンプだったが、花粉飛散はピークを迎えているので、アウトドアには全く向いていない季節だという自覚はある。薬を用意して野外に行くというのも何だか変な話なのだが。
さて、Amazonのタイムセールで手に入れた1-2人用テントは、お値段がワークマン並みでお手軽なものだが、作りは普通で廉価版製品にありがちなチープさはない。(厳密にいえば細部のこだわりはないのだが)ただ、山登りのような厳しい環境で使用することは個人的に全くあり得ないので、これで十分だろう。今回は初めて組み立てたのでちょっと手間取ったが、テントとしては基本的な構成なので、次回以降は15分もあれば設営完了だろう。
翌日になってバラす時に気がついたが、前室あたりの結露が強い。通常であればフライ天井部分が結露の多い箇所だが、ベンチレーションの穴が空いているせいで、天井の結露はほぼない。これは、撤収時の乾燥工程が早いのでありがたい。
風も吹いていないのでペグだけ打って、ロープは張らずじまいだった。形が歪んで見えるのはそのためだ。二人寝るスペースはあるが、それを一人で使えば荷物を置くのにも困らず、天井部分が高いので閉塞感もない。携帯時のサイズもそれなりの大きさだが、車移動であれば気にならない。

キャンプ用のテーブルは組み立て式でコンパクトになっているものも多いが、値段がずいぶんなのだ。山登り用のヘビーデューティーな性能は必要ないので、ホームセンターなどでお手軽価格なものを探すと、これがまた結構簡単に壊れてしまったりする。そんなこともあり、ガーデニング用の木製折りたたみテーブルを使っていたが、ワークマンの製品が年式落ちで処分セールになっていたのでハイ・ローテーブルを一つずつ買ってみた。
大きさ、強度は十分だし、天板が金属製なので鍋などの熱いものも置ける便利さだ。組み立ては、慣れればどちらも5分はかからないだろう。ただ、個人的な感想を言えば、ローテーブルはニトリのキッチン棚(大)のステンレスフレームの方が、組み立ても簡単だし軽いので使い勝手は良いような気がする。今年のワークマン新作はなかなか良さげだが、今更テーブル入らないし。これで10年は十分に使えそうだ。良い買い物をした。

某BSのキャンプ番組で毎回お馴染みの焚き火台、海外ブランドのピコ〇〇〇のインスパイア製品(コピー品は大陸製でたくさんあるが、バリ取りなどの仕上げの問題があり手を出したくない)を手に入れた。これもAmazonでは人気の商品で、タイムセールで一割引だった。Amazonのタイムセールで一割引というのは、相当強気の売り方だが、日本メーカーなのでとりあえず信頼して買ってみた。
インスアイア元の製品より重量が重いが、それ以外は見た目も似ている。焚き火台は何度か使っていると金属板が熱変性したりするので、耐久性を確認するには時間がかかる。が、値段が元製品の半分以下ということもあり、ダメになったら買い替えるくらいの気持ちで良いだろう。収納袋に収めると、A3サイズより若干小さくて、厚めのダンボール程度の幅になる。コンパクトで大変便利だ。
薪を燃やしてみても、とてよく燃える。板に開いている穴が通気口として活躍しているようだった。焚き火台の上に乗せているのはシーズニング作業中の鉄板だが、フレームに鉄板2枚乗せても強度的に全く問題ない。これは良いお買い物だった。今使っている、大型の風呂敷みたいな焚き火台はしばらく物置の中にしまっておくことになりそうだ。

そんな道具のお試し実験をやっていると、隣に立派なテントが設営されていた。テントから煙突が出ているので、中ではストーブが使われているのだろう。テントから出てきたおとなりさんは半袖のTシャツ姿だったから、中は南国気分なのかもしれない。いやはや、贅沢なキャンプだ。設営はちょっと時間がかかっているようだったが、翌朝の撤収は予想外の速さでびっくりした。
ワンポールテントで、ストーブがあれば冬キャンプも問題ない。ちょっと羨ましくなったが、この手の物欲に負けると、またあれこれ大変なことになるので、見なかったことにしておこう。 と言いながら、家に帰ってきて一人用ワンポールテントをAmazonで検索していました。