街を歩く

コッペパンの専門店@秩父

店頭に「有名な手作りコッペパン」と自ら書いている、プライド高きコッペパン専門店に普通のコッペパンを買いに行った。コッペパンと聞いて思い出すのは、学校給食に出ていた「あまり美味くない食べ物」だ。どうも学童期の嫌なトラウマの一つになっていて、大人になってからもコッペパンを好んで食べることはない。
ただ、全国のあちこちにコッペパンの美味しい店は存在していて、岩手県の福田パンには本店までわざわざ出かけて食べに行った。あれを食べてコッペパンの苦手意識が薄れたのは間違いない。横須賀にあるコッペパンの有名店にも何度か足を運んだ。横須賀市民が愛する老舗パン屋だけに、確かに美味い食べ物だった。
最近では、コンビニ各社がコッペパンを推しまくっている。多分、学校給食でまずいコッペパンが出なくなったせいで、トラウマ持ちの子供が減ったからだろうと邪推している。
この秩父のコッペパン専門店は、店の前を何度か通ったことはあるのだが、店内を覗いてみるといつも売り切れだった。今回は午前中ギリギリに間に合うように来てみたのだが……………

しかし、この手書きのPOPはものすごい迫力がある。模造紙に書いてガムテープで貼っているのだから手作り感100%だが、その分だけ気合というか売る気というか、ものすごい迫力が出ている。創業99年というのも、実に力がある。来年になれば創業100年、ついに営業期間3桁突入という凄さだ。この100年近くの間で、原料も変わればパン焼き釜(オーブン)も何度か代わったことだろう。それを乗り越えて味を維持してきたのだから、まさに人間国宝級の快挙ではないかと思う。

さて、店内に入り注文しようとした。最近流行りのあんバターも取り入れたラインナップなのだが、お目当ての⑦ジャムや⑧ピーナッツはすでに売り切れだった。というか、このシンプルなコッペパンは全て完売。残っていたのは、ここには載っていない、サラダパンなどの調理系コッペパン・グループだけだった。
ポテトサラダが入ったサラダパンは好物なので、それに文句をつけるつもりはない。実に美味しくいただいた。おまけに、レーズンパンのようにパン生地に小豆が練り込まれたあずきパンを、強く勧められ買ってみたが、それもまたなかなか美味しい。最近、普通に売られるようになった豆パン(甘い豆が入ったパン)と同系統のものだが、レーズンパンより好みかもしれない。うましだった。
しかし、ジャム入りコッペパンが食べられなかったのは相当に悔しい。次は開店直後の朝9時に買いにいかなければ、などと思ってしまったのだが、よくよく考えると、トラウマ持ちのコッペパンを買うために早朝から電車に乗るのもなあ……………
これはちょっと検討してみなければいけない微妙な案件だ。秩父の山奥へキャンプに行った帰りにでも立ち寄ることにしようかなあ。ただ、それだとまた売り切れていそうな気もする。悩ましい限りだ。

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