食べ物レポート

久しぶりの回転寿司

カツオの握りは、もはや季節感なしなのだなあ

去年後半で外食業界最大のニュースは回転寿司大手が公取にキツイご指導を受けたことだろう。そしてご指導を受けている最中にもかかわらず、似たような悪いことを再発していたこと。普通に考えれば、個店の問題ではなく経営の問題なのだが、さすがファンドの経営らしくその辺りははっきりさせないのが、今の外食産業の抱える宿痾だなと考えていた。
別に正義感に溢れているわけではないが、あのコンプライアンス無視な経営を見れば、食の衛生、安全安心といった「根本原理」すら守ろうとしていないかもしれないと思い、しばらく利用するのをやめていた。同じことを考える一般客も多かったようで、業績は急降下したようだ。
食べ物産業は、風評次第ですぐに業績が変わる。悪評がたてば売り上げは瞬間に急落し、回復には年単位の時間がかかるという教訓を再認識させてくれた。コロナの覇者だった回転寿司も、最近の事件と値上げラッシュでなかなか厳しい道を歩いているらしい。
外食企業は「他山の石」として欲しい。それも正しい意味で認識してね、と言いたい。某与党政党の元幹事長のような「誤認、誤解、自己都合の勝手な解釈と言い訳」はしない方が良いですね。またネットで叩かれる。

今回はトラブルを起こした方ではない大手の店に行った。オーソドックスに魚が乗った寿司を注文して、最後にチャンジャにぎり?で締めた。チャンジャも魚製品といえばそうなので、カルビやマヨコーンという最近人気のある新定番、変わり寿司とは違うが、やはり変わり寿司の一種なのかもしれない。しかし、今回のネタは全て「泳ぐもの」だから、珍しく正統派の注文をしたと自慢しても良い。エヘンエヘン。
ちなみに注文したのは全て一皿125円のものだが、全品100円均一だった価格が、いまでは一皿値段が何種類かに分かれている。複数価格帯の皿をどうやって会計するのだろうか不思議だ。今までは皿の枚数かける単価で計算していたはずなので不思議に思ったが、皿の返却口にICタグのセンサーがあるのだろう。回転寿司は業界を挙げて最先端のIT技術を導入しているから、皿勘定も人手ではないはずだ。最近では、事故対策としてイタズラ防止用のセンサー・カメラも回転レーンに備えているようだし。回転寿司は、もはや素人が始められる業態ではないし、簡単に儲かる商売でもないようだ。
随分と小ぶりになってしまった握りを食べながら、この業界の進化について考えていた。次の進化はテイクアウトの完全自動化だろう。そうなると店舗の従業員は、機械の補助要員に成り下がるのだね、きっと。機械が人を使う時代が、ついに到来するようだ。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中