街を歩く

秩父でパンを買った訳は

西武秩父駅から5分ほど歩くと秩父神社の正面に出る。その道が神社の参道にあたるのだが、参道沿いに小体な商店が立ち並でいる。ナショナルチェーン店が見当たらない、まさにThe 商店街なのだが、その中には明治大正に建てられた古い洋館や店舗が散在している。最近では小ぶりな旅館・プチホテルに改装されたところもあり、なかなか元気がある商店街として生き残っている。
その商店街の一番神社寄りの場所にあるベーカリーというかパン屋さんがずっと気になっていた。

信号待ちで店の前に立ち止まった時、何気なく入り口を眺めていたらなんだかすごいことが書いてあった。「昭和レトロ 元気の出る味。」とは、いったいいかなることなのかだ。
お店を見ても、昭和レトロと言うにはちょっと新しい。最近流行りのブーランジェリーという感じではないが、ごくごく普通の店の作りではないか。となると、お店がレトロではなく、パンの味がレトロということか。
横須賀の駅前にあるコッペパン屋みたいな、見た目も商品も昭和前期的レトロ感が全開の店も世の中には確かに存在する。だが、この店の醸し出す「普通感」と言えば、東京の下町商店街あたりでは当たり前にありそうだ。わざわざ「レトロ」をいうほどではないだろう。やはり、パンがレトロなのか。
そうすると現代日本の生きる化石パンである「コッペパン」推しか、それともメロンパン推しか。
どうにも気になってしまい、恐る恐る店内に入った。

色々と美味しそうなパンは並んでいるが、どうも普通のパンばかりに見える。パンについているPOPにも「元気の出るパン」は見当たらない。いや、ひょっとしたらすでに売り切れているのかもしれない。などなど考え、諦めきれずにようやく見つけたのが「くるみデニッシュ」だった。(名前を正確には覚えていないので、うろおぼえ記憶モードです)

家に持ち帰り食べてみて初めてわかったのだが、四角いパンの上に胡桃の入ったビスケット生地(たぶん)をメロンパンのように被せたものだ。胡桃の味が強いアクセントになっている。試しにと思って上面のくるみの入った生地を剥がして食べてみた。甘くて美味いが、ここだけ食べるとソフトなクッキーのような感じで、パンというよりお菓子だ。
わかりやすく言えば、四角いメロンパンのようなものだが、これはなかなか気に入った。好みの味だと思うのだが、これを食べて元気が出るかと言われるとちょっと微妙なところがある。くるみを使っているのが秩父らしいと言われると、まあ、そうかなとは思う。
やはり、ここは素直にもう一度お店に行って「元気の出る味」について店主に伺うことにすべきか、迷っている。それと、人気があるパン屋の特徴で、昼前に行かないとお目当ての人気パンは売り切れているというパン屋アルアルが起こっている可能性もあり、元気のある味を確かめるには、開店から午前10時までに訪れるべきだろう。ただ、その早朝訪店ツアーを冬にやるのは個人的に厳しいし、寒すぎてちょっと辛い。なので、もう少し暖かくなった頃に計画してみたい。

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