食べ物レポート

回転寿司を居酒屋使いする悪者

札幌の外食シーンを観察すると、いくつか目立つ特徴がある。
一つ目、
マクドナルドとファミレスが少ない。人口比で考えると関東圏の半分以下の密度になっている。ファミレスの代行はびっくりドンキーととんでんが果たしているが、それでも店数は少ない。それとは逆に、ケンタッキーはやたら多い。全国密度の倍以上になる。北海道人牛肉嫌い?理論の素だ。
二つ目、
回転寿司屋は多いが、100円圴一のチェーン店は少ない。ちなみに、うまい魚を食べたければ鮨屋に行く。鮨を腹一杯に食べたい時は回転寿司屋に行く。これが、札幌人的な発想らしい。確かに寿司屋で大将お任せコースを頼むと、鮨は間違いなくオマケ料理になる。
三つ目、
蕎麦よりラーメンの値段が高い。老舗っぽい立派な蕎麦屋に行っても、蕎麦はラーメンより安いので驚く。普通のラーメン屋がぼったくっているとは思えないが、それでも東京的な平均価格から比べると2-3割高い。蕎麦は東京よりずっと安い。ちなみに東京によくある料亭化した蕎麦屋はほとんど見当たらない。ラーメンが高級料理とは言わないが、それなりに高いステータスを持っている。
ということで、今回は頑張って腹一杯を食べよう??と回転寿司屋に行くことにしたのだが………

最近、冬になると札幌の回転寿司を含めた鮨屋の「推しメニュ」は真だちになる。タチとはたらの白子のことで、この時期は鍋に入れたり、さっと茹でて酢の物にしたりする。昔は庶民の食べ物で低価格と思っていたが、最近では珍味として高級品化しているようだ。
それでも、値段は知れたものといえばそれまでで、いくらや筋子とは比べられないほどお安い。ただし、鮮度が勝負の食べ物なので、東京に運ばれてきたタチをみると、おや、もうすっかり溶けているなあと思い食欲が湧かない。さすが北海道では身がぷりぷりしている。身の角が立っているというか、見栄えもシャープだ。これなら鮨ネタになるだろうと思わせる高品位ものだ。
と言いながら、この日は真ダチを頼まなかった。

さて、最初の注文はザンギ。鮨屋でザンギか?と言いたい人はいるだろうが、札幌の回転寿司でザンギは絶対定番だろう。おまけに注文してから揚げるので、熱々の火傷しそうな一品だ。冷凍唐揚げを使う某居酒屋チェーンとは雲泥の差だ。
この後、サイド系商品をもう少しお代わりしながら酒を飲む。サイドの料理は注文してから作っているので、品質は抜群に良い。

そして、酒のつまみとして軍艦を頼む。これはいわゆるバラチラシのような、具材があれこれ適当にたくさん入っているもので、感覚的には寿司というよりシーフード・ライスサラダだ。一つは醤油で、もう一つは甘だれで食べるのがおすすめだ。

その次に、しめ鯖とガリを巻いた中巻を頼む。これも、酒の肴としては最高レベルと認定したい。しめ鯖が自家製なので、脂が乗ったジューシーな逸品だ。この辺りで酒のペースも落ちてくるので、あらかじめ作っておいたお茶(少々冷めているのがちょうど良い)で口の中を調整する。

おすすめネタは、こうして札がぶら下がっている。売り切れると札が降ろされるので、分かり易い。この札の中から何か頼むべきだと思うのだが、鮨で腹一杯にするつもりできても、あれこれつまみを頼み、にぎり鮨ではない物を楽しんでしまうのが悪い癖だといつも反省している。

結局、鮨の注文は2皿で、しめ鯖とイカでおしまい。今回も鮨を食べにきたはずなのに居酒屋づかいしてしまった。だから、昼のピークは外して席待ち行列がなくなる頃を狙って行くことにしている。酒を含めると平均単価をはるかに超えているので、勘弁してくださいね、という自己弁護をしながら、回転寿司屋を午後の居酒屋にしてしまう悪いやつだという自覚あります。
ただ、昼の蕎麦屋で飲むより背徳感は少ないので、やめられないなあ。

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