旅をする

札幌シリーズ 大通り公園周辺

テレビ塔前で開催されている冬の市

12月の前半は例年雪が少ないことが多い。年によってはクリスマス直前まで路面が出ていることもある。今年もそんな冬なのかなと思った。雪が少ないと除雪の手間も省けるので、地元民にとっては快適な冬になる。去年が爆発的な降雪で腰を痛めるほど除雪に追われたようだから、今年は雪の少ない年になればいいな、と思っている札幌市民は多いようだ。
そして、コロナの間は「ネット開催」になっていた冬のイベントがようやく再開されていた。この「市」では、イヤープレートならぬイヤーマグが販売されていて、例年楽しみにしていた。再開の今年はなんと特別記念なのかデザインが二種という大盤振る舞い?だった。おまけに(残念なことだが)、マグの値段も値上がりしていた。それにしても、とにかく再開はめでたい。

寒い大通り公園を散歩した後、徒歩2分(北寄り)のビル地下にある旭川ラーメンの店に行った。これも半年ぶりくらいになるので、お店が開いているかちょっと心配だったが、予想に反して店内は大盛況。それも、観光客らしき姿もなく、地元民に愛される普通の人気ラーメン店として繁盛していた。これもまた、めでたしめでたし。一時期は外国人観光客も多く、店内はインターナショナルな風景になっていたが、いまはビジネス街の人気ラーメン店だった。

今回はちょっと浮気して、定番の塩ラーメンではなく醤油ラーメンにした。塩ラーメンだと、丼の真ん中に紅一点、小梅の赤が美しいのだが、醤油ラーメンでは小梅がない。その分、チャーシューが目立つ。この店の醤油ラーメンの売りポイントは、やはりチャーシュー(二種)だろう。わしわしと食べるガッツリ系ラーメンだが、旭川ラーメンは濃いめの味付けなので、ビールによく合う。
町中華のラーメンでビールを飲むのは、ちょっと頼りない感じがするが、ここではラーメンと冷たいビールがベストマッチだ、と考えながらビールではなく水を飲んでいた。

その後で、大通公園を挟んで南側にある古い居酒屋に行った。やはり寒さを感じる徒歩5分だったので、まずは湯豆腐という注文になった。ラーメンで腹が膨れているというのもあるが、前回食べた湯豆腐のシンプルさが冬の寒さによく合う気がした。ちなみに店内はコート、ジャケットをぬぎたくなる「冬の南国」的室温で、湯豆腐を食べているうちにうっすら汗が出る。これが、札幌的冬の贅沢だろう。
湯豆腐は典型的な一人鍋だと思うが、これはシェアして食べてはいけないと思う。昆布出汁が出た「お湯」を最後に付けつゆで割って飲むために、一人で独占したくなる。湯豆腐を食べながら次の注文をすると、食べ終わる頃にちょうどのタイミングで出てくる。その辺りの呼吸が、居酒屋飲みの楽しみでもあるかな。

メニューは居酒屋定番中心にお手ごろ価格が並ぶ。札幌でも生き残りの少なくなった戦前からの老舗だが、東京によくある高級化した料亭気取りの居酒屋のような敷居の高さは全くない。だから開店直後から、オヤジ族の一人飲みが多いのだが、最近では女性の一人飲みも増えているようだ。
それに絡みつくような変な奴もいないので、居酒屋の品格とは客筋を含めたものだろう。ちなみに隠れ名物?と思っているのは串カツ。最近、大阪系串揚げの店以外で、串カツを食べられる店が少なくなった。昔ながらの串カツは貴重品だ。
串カツは2本出てくる。ちなみに、串カツも一人で食べる独食メニューだと思っている。シェアして1本だけ食べると、2本目が欲しくなるからだ。そこを我慢するくらいなら、二人前頼むか、一人で飲んでいる方が良い。

ビールを飲みにきたはずが、普通に熱燗を頼んでしまった。ただ、一人飲みで熱燗を頼むと、銚子(ガラス瓶?)の数で飲んだ量がわかる。お銚子が酒量メーターになる優れものだ。ただ、途中で銚子を下げられてしまうと一気に迷走してしまうが。
冬の大通公園周辺で、フラフラ彷徨っていると寒と暖の繰り返しになるので、体にはあまりよくなさそうな気もするが、運動不足になりがちな冬の散歩と割り切って元気に歩くのがよろしい……………と思いますよ。

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