街を歩く, 旅をする

敢國神社 忍びの里で神さま

伊賀国と言えば忍者だろうと思っていたら、神社に着いて地元の人もそう言っているのだと笑ってしまった。忍びの里、伊賀甲賀と看板に書かれている。そもそも甲賀は三重県ではなく滋賀県ではないか。県境を越えた観光政策というのも珍しい。ただ、それに文句があるわけではない。ただ、一宮ですら「忍者」を持ち出しているのが不思議だなと思った。八百万の神様の中には、武ばった髪も多い。筆頭は須佐之男命だろうし、タケミカヅチ命も超絶武神だ。だが、忍者の元祖の守り神がいたとは聞いたことがない。ひょっとすると大国主系列でアンチ大和な神様がいて、その方が「忍者」元祖だったかもしれない。神様の本拠地である伊勢国の北方を抑えているとすれば、忍者守護神はなかなか戦略眼をお持ちのようだ。
おまけに忍者のカシラ(頭領)である服部一族とも関わりがあると書いてある。うーん、伊賀親分ハットリ氏を甲賀忍軍は認めるのだろうか、神社の中立性みたいなものは大丈夫なのか、などと考えてしまう。一宮では期待できない「妄想」の種をお参りする前に見つけてしまった。

おまけにこのボードは「例の」顔抜き写真の場所になっていた。気分は「ニンニン」のハットリくんということだろう。神社の前で、この手の写真を撮る場所があるのは初めてみた。明治神宮や靖国神社のようなところで、この撮影用窓あき看板を出したら、さぞかし「ライトな方々」からクレームが出そうな気がする。
しかし、八百万も神様がいるのだ。中には、アニメの神様もいるだろうし、ゆるキャラ担当の神様だって新しく任命されていそうな気がする。と、妄想が加速した。
元祖キャラとして考えれば、日光東照宮の眠り猫だって建立時に創造されたキャラだろう。奈良東大寺の鹿だって神様のお使い集団だから、NRA48でも結成して奈良を盛り上げる史上初のアニマル・ライブキャラと考えられないか。個人的には、奈良のあの物凄く濃いキャラ「せんとくん」より、鹿キャラ48の方が人気出そうな気もするのだが。神社とキャラは案外相性が良いのかもしれない。

などと、またまたあれこれ妄想を爆発させながらお参りしてきた。敢国神社は静かなお社で、その日は参詣者が誰もいないひっそりとしたものだった。個人的には、この静けさこそが神社には似合いだと思うのだが、古の服部一族も詣でた神社で心を鎮めてきた。
しかし、伊賀国は本当に山深いどころだな。

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