
いつものお気に入りの中華料理屋で「ネギチャーシュー」を注文して、ちびりちびりと酎ハイを飲んでいた。このネギチャーシューという料理?は、店によってチャーシューの比率がずいぶん異なる。
だいたいの店ではネギ8対チャーシュー2くらいの割合で出てくる。ネギが値上がりする時期になるとネギの量が減る店が多いような気がする。簡単なつまみとしてお手軽価格で提供されていればネギ中心で良いのだが、中には単品料理としてもかなり高額な値段を取る店もあり(酢豚より高かったりする)、そうなるとぼったくりメニューだなと敬遠してしまう。
この店はラーメンやチャーハンよりお安い「適正価格」なので安心して注文できる。しかし、ネギの量が多いので、これだけを完食するのはちょっとな、ということにもなる。そこで、半分ほど食べたあとで、おもむろにシンプルな味噌ラーメンを注文する。

この店の味噌ラーメンはシンプルにもほどがあると言いたいくらい、トッピングが少ない。炒めもやし、That’s all !!という潔さなのだ。お値段が味噌ラーメンとしては破格にお安いので仕方がないが、メニューには味噌チャーシューメンとか味噌スタミナ麺などというアップグレード版はない。
そこで、その簡素な味噌ラーメンに半分残したネギチャーシューを乗せると、あら不思議。あっという間にネギチャーシュー味噌ラーメンというゴージャスなラーメンに大変身する。
同じようなことを、塩味のタンメンに海苔(ラー油をかけて味変したもの)とメンマ追加とか、醤油ラーメンに餃子+大量の胡椒など、セルフアップグレードで楽しんでいる。
普段から料理は創意工夫だと威張っているのだが、調理人からすると「出したものは、そのまま食えよ」と言われそうだ。町中華の味変はこっそりやった方が良いのかもしれない。