街を歩く

福井城 地味にすごい

県庁所在地にお城があるとき、そこには公共施設が設置されていることが多い。あとは神社もよく勧進されている。明治政府の蛮行、廃仏毀釈の影響が大きいようだ。富山のように市民が散歩できる無料の公園になっていることもあれば、名古屋城や彦根城のように入場料を取るところもある。それぞれの自治体の考え方だから文句をつけるつもりはない。整備にも金がかかるし、文化財の保護を税金でやると文句をつける市民も多いだろう。
福井県福井市にある福井城は、お城の真ん中に県庁と県警本部がある。これは……………相当にすごいことだ。お城は堀で囲まれているので、入り口の橋が落ちたら県庁へはどうやっていけば良いのだろう、などと馬鹿なことを考えてしまった。
そして、その県庁の入り口に大きな垂れ幕がかかっていて、これはなんと感想をいえば良いのだろうと悩んでしまう、不思議な標語というかスローガンだ。今風に言えば、エモいスローガンみたいなことを狙ったのかな。

福井城は悲運の名将、結城秀康が築いたものらしい。徳川一族は、あちこちの防衛拠点に派遣され幕府の守りを担ったのだが、この家康の息子はかなり大変な人生を送った一人だ。本来であれば、二代目将軍になるはずだった……………
福井城は典型的な平城なので、堀が広い。防衛拠点というより、地域支配の象徴という観点で建てられたような気がする。

福井は地勢的に京都から日本海沿岸、越中越後にいたる北陸支配の前哨基地にあたる。重要拠点だったのだが、支配者は戦国後期にコロコロ変わった。最後の支配者、徳川政権になって大きな城が造られたのは、戦国期の終わりという意味合いがあったように思う。

北陸新幹線が福井まで延伸する前から福井駅は新幹線対応を進めていた。その気の早いとも思える駅改良工事を見たのは5年前だっただろうか。今では駅前もすっかり整備完了して、あとは新幹線の入線を待つだけと思っていたら、なんと大阪延伸を望んでいる。福井人は気が早いというか、せっかちというか、野望に満ちているというか、ちょっと意外な気がした。
確かな記憶ではないが、JR東日本の新幹線は雪対策で車両が重くて、東海道新幹線は走れないのではなかったか。大阪延伸のためには、東海道新幹線に乗り入れするのが早道だが、そこで直接乗り入れることができるのだろうか。
乗り入れができずに、米原や京都で東海道新幹線に乗り換えるとしたら、つながる意味もなさそうだが。米原で繋がるのであれば、「のぞみ」接続はむりだろうし。京都駅乗り入れだろ、どこにホームを作るかだなあ。在来線の上に立体化したホームを作るか?

このあたりは福井県庁の方にご意見を伺ってみたいものだ。地味にすごい、福井についても、色々と面白い話が聞けそうだし。はやくて、つよい決意を語ってほしいなあ。

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