食べ物レポート, 旅をする

高級で回らない回転寿司

金沢、富山では回転寿司のレベルの高さが違うと何度も聞かされた。実際に、金沢でも富山でも回転寿司を食べてみて、その質の高さは納得している。そもそも回転寿司なのに皿がほとんど回っていないのが現実で、「まわる寿し」と書いてあっても、「たまに」の一言が抜けていると思う。
ここも人気店対応で、店頭に順番待ちの発券機がある。そこで席待ち予約をしてあとは呼ばれるのを待つ仕組みだった。呼ばれるまで10番くらいの番号差がある。30分くらい待つことになるかなと思ったが、もう少し時間がかかり、それでも40分程度で入ることができた。

本日のおすすめのメニューがカウンター席に置いてある。同じものは目の前にあるタッチパネルでもわかるのだが、一覧で見るにはこちらの方が圧倒的にみやすい。デジタルとアナログの融合として、なかなかありがたい仕組みだった。外食産業のDXとは、こんなふうにデジアナ合体策になるのだろうなあ。

まずは一番食べたいものを注文する。鮨の順番のセオリーというか理屈はいろいろあることは知っているが、そんなものを守ったことはない。自分のやり方は「食べたいものを食べたい順に」だ。特に、回転寿司などはすぐに腹一杯になるので、その前に自分の食べたいものを食べないと、とても後悔する羽目になる。
だから、最初はあわびにした。それも腹の膨らみを抑えられる「一貫」で注文できるのが嬉しい。

続いて日本海でご当地ネタといえば「ノドグロ」を忘れてはいけない。これは普段口にすることがない魚だけに、期待度は高いし、期待を裏切らない脂の乗った旨味だった。

そして、ご当地ネタとしては初見参の「たら」。能登沖で獲れたマダラとのことだが、鱈を刺身や鮨で食べるのは初めてだ。北海道では「たら」と「ほっけ」の生食は珍しい。
これは柔らかめの身がねっとりとした食感でなかなかに逸品だと思う。

その後はいつもの好物で、しめサバ(自家製)、イカゲソ、光り物セットを連続して食べ、締めはずわい蟹だった。ついつい勢いで頼んでしまったが、これは明らかに注文しすぎで、満腹中枢が限界になった。うまさに負けたということか。
100円回転寿司にはそれなりの良さやうまさがある。まさにコスパの良い「寿司」だろう。うまい「鮨」という言い方をするのであれば、やはり金沢の回転寿司はおすすめだ。
ただ、個人的経験で言えば、札幌の人気回転寿司もこれに負けない質の良さはある。が、ネタのバラエティーでは金沢が勝っているというところだろう。金沢の夜はまわらない回転鮨で満足した。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中