食べ物レポート, 旅をする

新潟の超B級グルメ

東北ぐるっと各駅停車の旅で、目的地はいくつかあった。一つ目は「恐山」で、ここはしっかりとお参り?ができた。二つ目は五能線の鉄道旅だったが、これは豪雨による通行止めのため失敗。おそらく復旧に数年は時間がかかるはずで、今後の達成見通しは立たない。
三つ目が、新潟名物カレーライスだった。新潟ではラーメンとソースカツ丼も有名だが、今回はパスした。

バスセンターの立ち食いコーナーで販売されているカレーが「B級グルメ」としての名を轟かす最強人気商品だという。その理解で、バスセンターに行った。ただ、バスセンターがビルの一階に隠れているので、なかなか見つけられず、あちこち彷徨ってしまった。
看板を見ると明らかに店名はない。屋号もない。立ち食いコーナーというのが、店名と言えば店名になるのか。そば・うどん・カレーの順番だから、やはりメインは蕎麦だろう。カレーは、あえて言えばおまけ商品にあたる気がする。

食券販売機で確かめると、カレーはご飯の量も選べる。そば+カレーを頼む人向けに、カレー小盛りが設定されている。そばにも興味は惹かれたが、ここはカレー一筋を貫くことにして、普通盛りを注文した。
見た目は「黄色い」。現代カレーの色はもう少し茶色がかっている気がする。昭和中期以前に大衆食堂で出ていたカレーが、このような黄色だったとぼんやり記憶している。
味は辛味が控えめで、どちらかというと甘口だ。ところが、半分ほど食べ進んだところで、額から汗が出る。見た目以上にスパイスが効いているということだ。おまけに普通盛りのはずが、ご飯がやたら多い。首都圏立ち食い蕎麦屋であれば、これは大盛りに該当する。小腹が減った時では多すぎる。ガツンと食いたい人向けだった。
それでも、隣にいた若い女性は普通盛りとそばのセットを食べていた。これは………新潟スタンダードだろうか。

その立ち食い蕎麦屋の隣に屋号がある店「ラーチャン家」もあった。ラーメンとチャーハンの専門店のようだ。新潟の有名ラーメン各店の影響を受けているようで、煮干し中華そばや平打ち麺や背脂や、あちこちにある新潟ラーメン有名店の特徴が入り乱れている。これも試してみたい店だったが、カレーの後ではラーメンだけでもきつい。炒飯は半量でも無理だ。

新潟市民は幸せだなあ、とつまらない感想しか出てこないが、蕎麦とラーメンとカレーと炒飯が1箇所で楽しめる。これでは、和風・洋風ファストフードの出る幕はない。素晴らしい食文化だ。

そのバスセンターの二階には、これまた新潟が誇るローカルファストフードの店がある。その名品の名前は「イタリアン」という。これは名前と商品のリンクが理解できない。長崎のトルコライスも、これがなぜトルコ?と言いたくなる不思議さだが、新潟のイタリアンもそれに近しい。
金沢のハントンライスとか、福井のボルガライスなど、全国あちこちに存在する謎メニューの中でも、新潟イタリアンは筆頭の怪しさだ。
その実態は、焼きそばの上にミートソースがかかっている。これも見た目からして怪しい。
ただm今回は満腹のため実食はパスしてしまった。腹ペコ絶好調であれば、一階でカレー、2階でイタリアンというハシゴ飯をしても良いのだが……………
やはり新潟市民は幸せな食文化をお持ちのようだ。うらやましい、と思いつつ各駅停車の旅、第三目標は見事達成できた。

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