食べ物レポート, 旅をする

夜の新潟で思うこと

新潟駅は現在も改装工事中で、東側の改修をしていた記憶にあるのは10年以上前だから、どうやら20年計画で駅をいじくり回しているようだ。各駅停車の旅なので、新潟駅終着の列車から降りると、確かにホームが全面的に変わっていた。駅舎の工事もほぼ完了しているようで、あとは駅前の整備というところだろう。その後には駅ビル建設も行われるはずだ。駅東側は車のアクセス、西側は従来からの繁華街接続という使い分けになっていくと予測しているのだが……………

夕方になり駅の中の見物をしていたら、東西コンコースの中で「おっさん」が立っている。立ったまま、あまり動かないのでなんだろうと思って近寄ったら「おっさんの立像」だった。おまけに、ご丁寧にもマスクまでしている。リアルすぎるだろう。

どうやら英語湯沢の駅にあった「ほんしゅ館」が満を持して新潟駅に出動したらしい。駅構内からは外れた場所になるが、JR系ビジネスホテルの直下にあるので、日本酒愛好オヤジをゲットするには最適な場所かもしれない。店内には日本酒の試飲コーナーもあるし、山盛りの日本酒と酒の肴に特化した「日本酒天国」になっている。なんというか、オヤジ向け日本酒セレクトショップとでも言えば良いのか。若い女性には媚びていない(一部を除く)ところが潔い。ここは是非また来たい。たっぷり買い込みたい。買ったものは宅急便で送ってしまうのが良し。新潟からであれば翌日には自宅に着く。

さて、この日の夜は新潟駅東側にある地元民御用達の名店で夕食になった。新潟の秀逸な居酒屋として名前だけは聞いていたが、初見の店なので期待度は高い。入り口があまり居酒屋っぽくはない。料亭風と言ってもよさそうだ。

まずお通しが、ザルに守られたいろいろな海産物などから一品選び、それを蒸し焼きにするという。手の込んだ仕掛けだった。ビジュアルでインパクトを出す上手な仕組みだが、少なくともおじさんウケと女子ウケ、両方に効き目がありそうだ。
できれば、一品ではなく、追加料金を払っても良いから2−3品食べたかった。

イカの姿づくりもビジュアル系の料理だが、盛り付けの立体感が居酒屋レベルを超えている。接待向けに使える高級居酒屋ということだろう。完全個室とまでは行かないが、広めの空間でゆったりとして食事が楽しめる。やはり、空間はご馳走の一部だ。

あれこれ注文したが、締めはノドグロの炊き込み飯で、これを卓上で取り分ける。日本海沿岸都市では、すでにお約束になったノドグロ料理だが、脂の乗った旨味が炊き込みご飯には向いているようだ。鯛めしとはまた違った味わいだ。
新潟の駅前も再開発が終わりつつある。駅前再開発が終わり観光客向けのホテルも整備された。駅前がお手軽なグルメ地区に変わりつつある。チェーン居酒屋が衰退するこの時代に、ローカルな名店が駅前の新興勢力になっていくことは間違いない。全国的にワン・ブランドで展開する居酒屋チェーン自体が存続する意味合いを無くしている。
あえて言えば、東京や大阪のような巨大都市でのみ存在意義があった低価格チェーン店は、すでに全国で戦闘できる力を失っている。東京では安くても、ローカル市場では普通の値段にしかならない。それでありながら、大量生産で旨さを無くした料理をマニュアル通りに出すのでは、付加価値が低すぎる。
食事が終わることに、群馬の製菓メーヵーが新潟に冷凍大福の自動販売機を置いているという話を聞いた。それは面白そうだと思ったが、不安ないな夜の街を自販機探しに彷徨うのも辛い。翌日回しにした。

翌日、朝早くに冷凍大福の自動販売機を見に行った。なぜこんな場所にと言いたくなるようなビルの一階にある。ただ駅前なのでオフィスビルとして便利な場所だ。ビル内の人通りはあるのだろう。小さめの大福4個で600円程度。高いのか安いのか判断に悩むが、ビルの近くにあるコンビニでは売っていないクリーム大福だから戦闘力はありそうだ。コーヒー味が入ったものを一つ買って見た。リュックの中に入れて半日旅をしたら程よく解凍できていた。オフィスであれば昼休みに買うと、3時のおやつにはちょうど良い。これは便利かもしれない。

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