旅をする

八戸 夜の散歩

八戸で夜の繁華街?をぶらぶら歩いてみた。おそらく夜の八戸最大のランドマークはみろく横丁のような気がするが、それはあくまで観光客視点でのものだ。地元民からすると、この提灯が共通ポイントになっているのではないかと思った。道路や鉄道のゼロキロ・ポストみたいなものだ。

その小路の両側にはずらっと飲み屋が並んでいる。が、時間が早いせいか人通りは少ない。最近の地方都市では金曜の夜以外はどこもこんな感じで、人よりも看板が多い光景が当たり前のようだ。特に、アフターコロナではそれが加速している。そんな夜の街を彷徨っていると、あちこちで面白い看板に出くわす。夜の散歩がなかなか楽しい。昼の間は目立たなかった看板が、夜になると存在感を発揮するからだ。

この店は、ここ数年で見た看板の中で最高峰だと思う。想像することが多すぎる。昔のバスガイドとは母のことか、それとも娘もバスガイドだったのだろうか。昔とはどれほど昔だろうか。もし母が50年前、娘が30年前バスガイドをしていたということであれば、店内は相当に昭和懐メロワールドだろう。
ひょっとしてリクエストで、母や娘がどこかの観光地ガイドをしてくれるかもしれない。それも今は無くなってしまった30年前の名所だったりするかもしれない。などなど、妄想は止まらない。ドアを開けて店内を覗いてみればよかった。

居酒屋で「すすきの」という名の店があった。看板にはお茶漬け、すいとんなどと書かれている。仙台で見た「うどん居酒屋」に匹敵するくらい、面白そうな店だ。店名は札幌のススキノと何か関係があるのだろうか。しかし、店頭に置かれている狸はススキノとは関係なさそうだし………
店主が札幌生まれだとか、札幌で修行したとかいうことなのか。それとも札幌の飲み屋街とは全く関係なく店主が「薄野」さんという名前だったりするのかも。これも扉を開けて中を覗いてみればよかったなあ。

ぶらぶらと歩いた後、ホテルに戻ろうとしたら何やら木造りの内装が目立つ大きな建物があった。中を除くとステージっぽい感じもある。大きなテレビでニュースが流れていた。一階は扉もなくオープンスペースだった。天井までが吹き抜けで、まるで大寺院とか教会のような感じがする。何に使う施設だろう。ホールでは椅子とテーブルが置いてあり、何人か座っていた。待ち合わせか暇つぶしか………

外から見ると体育館というかアリーナスペースというか、なかなか使い方の見当がつかない。最近よくある多目的空間施設とかいうやつだろうか。まあ、夜の散歩で見つけたものに無理やり意味を探す必要もないのだけれど。不思議な空間だった。

そして八戸市街で1番のびっくりは、パルコがあったことだ。ただ、コレは元西武系のファッションビルとはちがうパルコのようだ。わざわざ中に入って確かめることもしなかったが、間違いはないだろう。ビルの外観が、あのパルコっぽくない。なんとなく良いものを見つけた気分になり、ニコニコしてしまった。八戸にはまた一度来てみたいものだなあ。その時はパルコでお買い物にしよう。

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