旅をする

ラストダム in 北海道

北海道のダムツアーというか、ダムカード収集の旅もそろそろおしまいになる。南富良野にある金山ダムが、これまでのダムツアーの中でどうしてもルートに入らなかったはぐれダムだった。一つのダムを見にいくので一工程を使うというのは、ダムツアーを始めてから初めての「贅沢」時間使いだった。
このダムは国交省管理なので観光施設というか広報設備がしっかりしている。ダムカードをもらうだけでなく、ダムのお勉強もできるし、休憩もできる第1級ダムだ(自分でそう呼んでいるだけ)。そして、ここが北海道の「上級ダム」最後になる。

さすがに第1級ダムだけにダムの上は道路になっている。対面交通ではないが車一両であれば余裕で通行できる。すれ違うことはできないから、走る時にはちゅういがひつようだが見晴らしはよいので困ることもない。

ダム湖は基本的に静水面なので、湖上には風景が映り込む。山の姿などは上下対称系で写るから、写真を撮るには最高の場面だ。光の加減、日差しの向きなどを考え合わせて撮れば、プロも顔負け?の写真になる(こともある)。

広報室に吐いたら、そこにはなぜか女性ライダーがお出迎えで、どうやら彼女がダムキャラというかダム娘らしい。全国のダムには、このようなダム娘が地場で住み着く精霊のように存在している。ただ、それが表に出ていることはあまり多くない。
しかし、なぜライダーなんだろうなあ。

ダムの下流方面から写真を撮れるのも第一級ダムの特典というか贅沢さで、ダムによっては下流側が公園や広場、キャンプ場になっている。ダムの建設費は巨額だし、工事の最終工程で周辺環境整備なども行われるから、その時にダム公園などが作られるようだ。
ただし、維持管理は地元任せになるのか、予算不足なのか、公園が原野化しているところも多く見かけた。整備をしないと芝生が野原に戻るまで一年もあれば十分だろう。
中小ダムでは、この下流域からダムを見るということができない。最近であればドローンを飛ばして空撮するという手もあるが、確かダムはテロ防止対象の重要建築物に当たるので、勝手にドローンを飛ばすと酷い目に遭わされそうだ。

この立派な建物は管理棟に併設された広報施設で、中は一見すると博物館の展示室のような趣がある。ただ、情報はダムによっても異なるが、見ていて面白いと思うことは(正直にいって)少ない。これもダムツアー・コーディネーターみたいな専門家がいれば変わるのかもしれない。

近隣の小学生も社会見学に来ているらしい。ダム湖のほとりにはキャンプ場や研修施設もあるし、このダムは社会貢献しているはずだ。広報施設を作るのでアラバ、もう少しエンタメ要素をいれて見学は予約しなければできないくらいの人気施設になれば・・・などと妄想してみたが、「ダム萌え」がブームになるとも思えないし。
ちなみにこれまでみたダムの中で、最高の「映え」するダムは、山形の月山ダム。北海道であれば美利河ダムか二風谷ダムになるか。
これで北海道の山中ドライブをすることも、ほぼなくなるはずだ。ホッとしたような、寂しいような。

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