
どうも時事ネタがなくなったせいか、メディアが一斉にコロナをネタに騒いでいる。相変わらずの高齢者に対する煽り、アジテーションでしかない。このメディアの悪癖は何とかなららにものかとしみじみ思う。ヨーロッパの地で続く戦争も、政治家の暗殺事件も全て消費し尽くして、ニュースをエンタメ化する。相変わらずの無能を曝け出す。自分で自分の首を絞めているだけだと思うのだが。
などと他人様のことをとやかく言っているだけでは、これまた同じ類型の人間になってしまうので、少し街歩きをして気がついたことを書いてみる。
抗原検査キットが千円を切る価格でワゴンセールというのは、これまたすごい光景だ。2年半近くになる対コロナ戦線で、これが1番の成果ではないか。行政も医療機関も信じられないという、世の人々のニーズ、これに極まるだ。2年前であれば行列ができて、おひとり様二個までみたいな制限販売だったろう。今では、一山いくらの商品で隔世の感がある。無料PCR検査にできる行列を見た時の感覚とはちょっと違うタイプの驚きだった。

この夏一番の外食企業ダメダメ事件といえば、スシローのおとり販売事件で、明らかに法的にアウトと認定された後も、続々と事件が続く異常体質があからさまになった。それをアザワラウかのように見える競合チェーンの広告を見つけてしまった。このポスターは翌日から始まる夏まつりの事前告知だ。何もこの時期にお騒がせしなくてもと最初は思ったが、よくよく見ていると面白みが込み上げてくる。次回予告と真ん中に一枚貼るだけで、かなり強烈な競合批判になっている。
あんたらはおバカさんだから、この一枚の紙を貼る知恵もなかったのね、と言っているようだ。まさに、店長の知恵ではなく本社の誰かが、ニヤリと悪い顔をしながら考え出したボディーブローだろう。競合の足を救うというより、倒れた上から足蹴にする強烈な一打で、こんなこと考え出す知恵ものはもっと競合いじめの悪いことを考えてほしい。応援したくなる。
街歩きをすると見えてくる世相というか、人の知恵というか、それが実に楽しい。メディアの探索力、洞察力はこういう部分を見つけ出すことに使われるはずなのだが。ネット検索で記事ネタを探すだけでは、無理なお仕事だろう。