
渋谷駅前、ハチ公がいる広場から時々写真を撮っている。新宿とは違った、その時その時の日本の文化がよく現れる場所だと思うからなのだが・・・。ところが、渋谷駅大改装計画が進んできて、ついに東急東横店が消滅してしまった。その裏側に建設中の高層ビルが見えてしまう。この解体工事が終わった後は、またニョキニョキとビルが生えてくるのだろうが、ここ一年くらいは渋谷の駅の向こうに青空が見えるらしい。
渋谷駅周りの高層ビル建築が完了するのはあと10年くらいかかるのかと思っていたが、そろそろ終わりに近いのか。この感じでは、あと3年くらいでおしまいになりそうだ。

渋谷駅ハチ公口?から山手線外回りに乗るため階段を登ってきたら、正面にはアニメ映画のキャラがお出迎えで、これまたすごい広告だなと感心した。実に渋谷らしいとも言えるか・・・。ただ、その広告下のスペースを使って、「駆け込み乗は・・・」というJRのいじましい努力の方が、余計に感心してしまった。
エヴァで目を引いて、小判鮫のようにメッセージを送る。涙ぐましい。おまけに、とても目立つ配色の黄色と黒だし、枠線は蛍光色だし、いろいろと手作り感満載だし。なんだか、JRが本当に民営化したなあと思うのは、こういう手作り掲示を見た時だ。費用対効果とか、限られた予算とか、訳のわからない上司との交渉とか、規則で規制しようとする本社との戦いとか、本当に色々な背景事情が想像できてしまい、涙が出そうになる。
エヴァの戦いのように、今まさに地球が、人類文明が滅びようとする時にも、規則で縛り付ける上司や官僚やダメ教師はいるのだろうなと、思い起こさせてくれる「都会の良い風景」だった。
渋谷の駅を歩いているだけで、人類の戦いに思いを馳せる事になる。渋谷はあいかわらずで凄まじくエキセントリックな街なのだね。