時間がない時の昼飯といえば、ファストフードに限る。某牛丼チェーンはうまい、はやい、安いと言っていた。「いた」と書いたのは、確かめてみると現在はうまい、やすい、はやいの順番にかわっているからだ。自分の記憶の中は20世紀に覚えたままになっていたということだ。これを刷り込みというか、認知の問題というべきか、それとも牛丼チェーンの努力が実になっていないということなのか、色々と問題点はある気もする。
個人的には、「安い、早い、うまい」ではないかなと思っているが、そこは大人の事情を理解して公式メッセージを覚えることにしていた。ただ、自慢ではないが20代は相当な牛丼ヘビーユーザーで、最近話題になった記名式丼をもらえるくらいには利用していた。もう、一生分食べたと思っていたくらいだ。だから、今でも年に何回かは禁断症状が出て牛丼を食べに行く。
ちなみに、業界的には牛丼の卒業年齢は30代後半だそうだ。それを遥かに通り越しても牛丼を愛好しているのだから、無礼の数々は勘弁してほしい。

時間がない時の昼飯の選択肢のもう一つが、日本最大のバーガーチェーンで、大体の駅前には牛丼屋かバーガー屋が存在している。時には、並んで建っている。そのときはどちらの店を使うか、並んでいる行列の人数で決める。
一時期は速さの牛丼と思っていたが、最近は注文の仕方にもよるがバーガーが早いことが多い。一つには牛丼屋がどんどんとメニューを増やし定食屋化しているからで、牛丼単体の提供速度は変わらないにしても、自分の前に注文した客のメニューによって提供時間が変わるらしいことだ。特に最近の「新しい店舗」ではカウンター受け取り方式になっているので、順番待ちが発生することもある。
逆にバーガー屋は一つずつ注文を受けて作るが、すでに完成している部品を組み立てる方式になったせいで、部品さえ在庫があれば提供時間は一定だ。セットを注文するとポテトが調理中だったりするので、多少遅れが出ることもある。だから、バーガーとドリンクだけにすれば提供時間は驚くほど早い。特に、中身がシンプルな「普通のバーガー」であれば、超速と言っても良い。
普通のバーガーのソースを照り焼きにして、レタスを乗せるだけのテリヤキバーガーも早い。(今回はそれを注文)
遅くなりがちなのは、中身が具沢山であるボリューム系のバーガーで、部品切れも発生しやすいから(経験的には)時間がかかるようだ。
それでも、注文してから5分で完食して店を出ることは十分可能なので、時間がないからテイクアウトで持って帰ってどこかで食べようなどと考えるより、注文の仕組みを理解して最短時間で手に入れ、最速で食べ切るのが5分間ランチの鉄則だと思う。
立ち食い蕎麦屋なみの早飯をランチと言って良いとも思わないけれど…………。
これでは食事 Food というより給餌 Feed に近いなと、いつもちょっぴりだけ後悔している。