街を歩く

人生の落とし穴を発見した

何気なく見かけた一枚のポスターが人生を変えてしまうこともある、という怖いお話だ。JRの切符で入場券だけを集めた全集が15万円くらいで発売されるという記事を読んだ。今の切符はペラペラの薄紙だが、その入場券全集の切符は昔の固いもの、硬券だという。コレクター魂がぐらっとくる悩ましく怪しい企画だ。しかし、これはしっかりと諦めた。あれこれ断捨離をしている中で、物を増やしてはいけない。
はずだったが、たまたまJR北海道で似たような企画を実施している。それが、このポスターだった。
単独駅の単独企画だったら、「記念に一枚買ってみるか」で済む話だ。ただ、このポスターに書かれているNO.84に気がついた。少なくともNO.1からNO.83まで存在することは明らかだ。
おそらくJR北海道管内の駅をめぐるスタンプラリー的なものに違いないことも推測できる。危険すぎる。買ってはいけないだ。同じように、たまたま見かけた関東道の駅のスタンプラリー本に釣られて3年がかかりで完全走破した経験者だ。
翌日ネットで「北の大地の入場券」を検索してしまった。確かめてみれば、まさに「沼」企画だ。北は稚内から東は根室まで、南は函館どころか津軽海峡を越えて青森県いまべつまで企画に入っているのだ。
JR北海道の路線図と見比べてみると、要所要所の駅が対象で、それも一旦下車しなければ買えない仕組みになっている。例えば、旭川で降りて次の目的地は遠軽経由北見みたいな飛び飛びに進むしかない。特急を利用して乗り継ぐにも、特急の発車間隔は少なくても2時間程度の間隔がある。(東海道新幹線の5分おきみたいな発車間隔で北海道鉄道旅行は無理だ) つまり、1日にゲットできそうな入場券はせいぜい十枚、道北、道東に行けば1日五枚も難しいだろう。全部で82駅・94種でコンプリートするとのことだが、最低でも1週間かかりそうだ。おまけに過疎地域では駅が無人化していて、切符を買うには地域の公共施設、近隣にある道の駅などに行かなければならない。
無理ゲーというしかない。適当に札幌近郊の何枚かを手に入れてお茶を濁すというのもありかなと思ったが、一枚買えばそこから先は地獄行きの特急コースだろう。全駅コンプリートすれば表彰状がもらえるらしい。
いや、そんなのいらない。この話も記憶から消し去ろうと頑張っている。それなのに、いつの間にか全国JR時刻表をひっくり返し、乗り継ぎなどを確認してしまう自分が怖い。
夏の青春18切符発売は7月だ。その次は冬の青春18切符が12月発売で、完全制覇賞の締め切りは来年2月末。危険があぶない。
「北の大地の入場券」詳しくは ↓

  https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20220428_KO_ticket.pdf

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