街を歩く

パン屋のPOPが秀逸すぎる

吉祥寺のパン屋で思ったことだが、繁盛店はPOP作りがうまいということだ。「本日のおすすめ」的メニューが昼前に売り切れてしまうというのは、確かに人気店の証明だと思うが、それを目当てに来た客にとってはちょっと残念な気分になるはずだ。
そこを「工場で只今作っています」とあれば、つい尋ねてしまいたくなる。「何時に次はでてくるのかな?」
10分くらいであれば待ってみようかななどと考えてしまう。

POPの二重化というのも荒技だ。クリームパンの説明の上に、「とろける旨さ!」と追い打ちをかける。まさに言葉の力というものだ。ついふらふらと手が伸びる。いつものクリームパンのはずなのに、なぜか今日は特殊なクリームパンに見えてくる。

北海道ローカル名物であったちくわパンを、最近首都圏のあちこちで目にする。豆パンもすっかりポピュラーになってきた。北海道文化が広がったと言い張るつもりもないが、やはり研究熱心なパン屋さんは全国あちこちの「うまいパン」をさがしてくるのだろう。ただ、ちくわぱんがヘルシー扱いされるようになるとは、これまた東京的進化なのかもしれない。北海道では「小さいがこってりうまい」的な評価だったと思う。

全国どこでも人気のメロンパンをどう差別化するのかは、パン屋さんにとって大きな課題ではないか。メロンパン好きとしては、そこがいつも気になる。パン屋に入って最初に探すのはメロンパンだし、どの店でも売上人気ランキングではメロンパンがいつも上位にある。
こちらの店の推し文句は「GOLDリッチ」だが、意味がわかるようで実はよくわからない「不思議」ネーミングだ。実食した感想は、普通においしいメロンパンだった。それでも、買う気になったのは、この「何やら旨そう感」溢れるネーミングのせいだったので、パン屋さんの作戦勝ちだった。いまだに、何がGOLDで何がリッチなのかは理解できていないが。
この店が自宅近くにあれば、週一で通うのは間違いない。ただ、電車に乗ってバスを乗り継ぎ1時間という距離は、かなりつらいかなあ。吉祥寺に住みたい、と久しぶりに思わせてくれるパン屋でありました。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中