食べ物レポート

タレが売りの弁当って・・・

「例のタレ」という謎物体がついている

ミニストップの弁当が、時々すごいことをしてくれる。駅弁風弁当は、全国の有名駅弁のコピーだが、100%パクっているわけでもなく、駅弁のように冷めてもおいしい弁当というコンセプトが存在している(らしい)。
それ以外にも超大盛りだったり、おかず一品の豪速球だったりするのだが、そのヒット作の改良版が、このチャーシュー弁当(改)だ。ただし、どこにも(改)とか「進化型」とか書いていない。
確か、チャーシュー弁当はこれが三代目のはずだ。ヒット商品を磨き上げて進化させるというのは食べ物商売の正しい戦略だが、コンビニエンスストアの弁当で、この「改良計画」に対応するものは稀だろう。だいたいの新作弁当は一過性の使い捨てにされる。改良版が出て、もっと美味しくなりましたと言われても、「本当に?」と疑ってかかるのが今の消費者であり、その消費者の疑問は概ね正しい。改良点が開発担当者の自分勝手な言い分で、食べてみても違いがわからない商品が多すぎるのも事実だ。

タレかける前

さて、このチャーシュー弁当(改)だが、前回販売と異なる点は、(地味だが)弁当箱が浅い丼型から平たい箱に変わっている。これは重要なポイントだ。今回の最大の改良は「例のタレ」と称するミシュラン星付きレストランとのコラボで開発された、おいしいタレかけご飯を目指したとのこと。
そうであれば、丼型の容器では底にタレが溜まってしまう。平型の箱にしたのは、底部のタレが均等にご飯に染みていくことを狙っていたものだと推測した。底のご飯が汁だくにならないようにということだろう。(当たっているかどうかはわからない)
タレかけご飯を楽しむのだから、おかずは添え物程度で良い。ここに汁気のない卵焼きを選んだのは、箸休めの甘いものという点と、ご飯にタレ以外の汁気がつかないようにという繊細な選択なのかもしれない。
個人的には牛丼のように紅生姜をつけて欲しかったが、色気は卵焼きの黄色だけ。あとは真茶色のルックスなので、その辺りは第4弾での改善ポイントか。

タレの容量は多めでチャーシューの上にたっぷりとかけても十分な量だった。このタレ付きチャーシューを裏返し、ご飯を挟み込みバクリと大口を開けて食べる。確かにうまい。それも、レンジアップしただけの白飯がうまいと感じる。肉を食べたというより、米を食べた満足感の方が強い。例えていえば、焼肉屋でカルビを白飯てかき込むようなものだ。
どうやらミニストップのタレ弁当は、新しい領域を生み出したような気がする。おかずの豪華さではなく、米をうまく食うという工夫だ。このシリーズ、続きを楽しみにしたい。

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