
宣言明けた日に、街をぶらぶらと観察に行った。店頭に貼られていた休業告知やら、あれこれベタベタ貼っていた言い訳ペーパーがすっかり撤去され、どの店も営業モードになっていた。よしよし、みなさん頑張ってよー、という応援モードになる。昼過ぎに、営業中止していた地元居酒屋を覗いてみたら、ほぼほぼ満席の大盛況だった。ジジババ比率は高いが、若い世代もまずまずの参加率で、居酒屋ファン待望のオープン日となったようだった。課題は夜の客入りだろうけれど。

前日に続きファクトチェックをしなければとチェーン中華料理屋に入った。夕方近くでもあり、普段頼んだことのない日本酒を頼んでみた。なんと、びっくりしたことに自社ブランド?品らしい。予想外にすっきりとしながら米の味のする、美味い日本酒だった。これを注文した時に、スマホの画面で接種証明を開けて待機していたが、なんの問題もなく完了した。いや、いや、これが普通の世界で、これまでの埼玉県は異世界、異郷だったのだ。世界は平和に戻った、と確信した瞬間だった。

全く酒の種類には合わないような気もしながら、久しぶりに麻婆豆腐を頼んでみた。以前と比べて辛味が増したような気もするが、酒の肴としては上等なものだ。ご飯と合わせて食べるには、すこし甘めかもしれない。どちらかというと家庭向きの味付けか。豆腐の角がピットたったままなので、鍋の中で炒めていないような気がする。豆腐の熱々あんかけみたいな感じだ。だが、これはこれで自分好みなので問題なし。半分食べたら、ラー油をかけて辛さ増量、味変にする。

基本コンセプトがちょい飲み中華なので、この店は「半量」で摘み的なメニューが多い。唐揚げも、たっぷりな量の定食対応する単品もあるが、実はハーフサイズのおつまみ唐揚げくらいが、量としてちょうど良い。
価格も値頃感があるが、実はこうした少量メニューを常備しているというのが、このチェーンのすごいところだろう。成功しているブランドは、あちこちにこうした「光るポイント」があるものだ。
宣言明けたので、是非繁盛店に戻って欲しいものだ。ささやかながら応援していこう。