街を歩く

新宿靖国通り を歩く

街を歩き回り看板の写真を撮るのが趣味といえば趣味だ。鉄オタならぬ看板オタみたいなものだろうか。新宿歌舞伎町は街の新陳代謝が早いので、一年も経てばビルのテナントが入れ替わっているのは当たり前だが、ビル一棟丸ごろ変わってしまったのは初めて見た。白い部分がそれぞれ居酒屋だった居酒屋ビルで、その前はビル一棟全体が一軒の居酒屋だった。居酒屋受難の時代を体現するような「白ビル」を見つけて、心が痛んだ。やはりコロナの2年を持ち堪えるのは無理ゲーというものなのだろう。しかし、靖国通り沿いでこの始末だ。裏路地に行ったら廃店舗の死屍累々ということになっているのか。

一見おしゃれなバーガー店だが、ここは元・白い髭の爺さんがトレードマークの唐揚げ屋だった。唐揚げ屋は歌舞伎町の真ん中に引っ越し、靖国通りの反対側にいたバーガー屋がその跡地に引っ越してきたわけだ。コロナ不況の外食業界で、勝ち組であるファストフードはあれこれ戦闘を続けているようだ。そういえば、新宿駅東側で唯一のこる西武新宿駅前のマクドナルドは、入り口を全面開放して路上に行列ができている。ファッションではなく感染対策での入口開放だとは思うが、昭和バブル期並みの繁盛ぶりが目立つ光景だ。

まさに、昭和バブル期にできた居酒屋ビルの正面入り口で、まさかの白塗りを見つけた。ここは、テナント各店の看板が賑やかに掲示されている場所で、6面白いまま、営業中の文字がなんともわびしい。このビルのオーナーも頭を抱えているだろう。今のご時世ではいくら家賃を下げても希望者が出てくるとは思えない。

このビルは靖国通り沿いで、新宿駅から歌舞伎町に抜けていく人通りの多い道路だ。居酒屋などの飲食店にはベスト立地に近いと思うのだが、やはり客をエレベーターで上に持ち上げられるほど、今の居酒屋・飲食には力が無いのだろう。昼飲みジジイたちを集めるには、場所よりも価格だろうし、客としての高齢者は色々と制約条件が多いので、店舗側としても歓迎しにくい部分もある。
好き勝手なことを言う業界評論家も、今回ばかりは高齢者対応で生き残り作戦をなどとは言っていない。さすがに「無理なお話」だと言うことがわかっているのだろう。残る対策はテイクアウトに活路を見出すか(大抵は地獄への片道切符になりがちだが)、支援金で我慢して休業するか。
ただ、休業を選んだ時には補償金が吹き飛ぶほど、営業再開時に従業員の再雇用と訓練という難問が待っている。コロナが終わったとしても、外食の困難は続くのだろうなあ。
新宿を散歩していて社会考察などしてみました。

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