
また駅弁の話だ。今年の駅弁大会では、過去の駅弁大会優秀弁当「将軍」に認定された弁当が、復活販売されていた。将軍位に輝いた弁当は、地元に行けば定番として販売されたりすることもあるようだが、季節限定だったり、あるいは販売中止になっていたりすることもある。その過去の「将軍」認定された弁当で、新潟直江津の弁当がとても魅力的だった。これも、いつかは新潟に遠征して食べてみたいなと思っていたものだ。それが、特設カウンターで数量限定ではあるが販売されていた。素直に嬉しい。

製造元は、駅弁屋ではなく駅前にあるホテルというのが珍しい。パッケージは、これまた何やらそれっぽい。

日本海沿岸の文化圏ではよく食べられている棒鱈(干したマダラ)を甘辛く煮込んだものが乗っている。これの親戚みたいな感じで、身欠ニシンを甘辛く煮たものを乗せた弁当もある。そばに乗せれば、京都名物にしんそばだ。が、タラそばはみたことがない。ちょっと不思議な気もする。
たらこと、鱈の身の甘酢漬けものっている。鱈オンパレード状態の弁当だった。素朴といえば素朴だが、棒鱈の甘煮の完成度が高いせいで、現在主流の肉乗せ駅弁よりも、お気に入り度合いは高くなった。
この手の駅弁は新作であまり出てこないようだから、ぜひ定番として残しておいて欲しい。まさしく、食の文化遺産だと思うが、JR直江津の乗降客数を想像すると、定番販売をするのはとても大変なことのような気もする。
全国で駅弁大会がもっと開催されれば良いのだろうか。百貨店イベント関係者の方々、他人様の企画を「パクる」のも悪いことばかりではないですよ。なんせ、新宿では58回も続いているのです。第1回の時に生まれた子供が、アラカンになるほどの長寿人気企画ですし、ぜひ、全国各地での開催をご検討いただきたい。
札幌でもやって欲しいなあ。