食べ物レポート

ラーメンのはなしを2題

ぎょうざの満洲 旨辛菜湯メン

美味いラーメン屋で店主が苦心の末に開発した名品ラーメンを食べるのは、なかなか贅沢な行為だと思っている。初めてのラーメン屋で注文する時は、全部乗せみたいな過剰トッピングラーメンは注文しない。ノーマル定番を注文する。当然、トッピング追加もしない。ストイックな(??)食べ方にすると自分では決めている。ラーメン屋のルーティン、その1だ。
ルーティンその2として、町中華でごくごく普通なラーメンを頼むのも良いが、その時は餃子にビールをつけて、ちょい飲みしながら腹ごしらえという感じにする。ラーメンは濃いめの味つけが多いので、醤油か味噌かでちょっと迷いつつ、「ラーメンの基本は醤油だ」、と決めつけて注文する。手前勝手な理由ばかりだ。
ただ、日常遣いのぎょうざの満洲本店では、この定番ルーティンを守らないことが多い。「旨辛菜湯麵」を頼むことが多いのだが、旨辛という割にあまり辛くはない。野菜が多いからタンメン扱いなのだと勝手に思っている。ただ、定番メニューにタンメンもあるので、その変形ということだろう。他の中華料理屋やラーメン屋では見かけたことがないので、満洲オリジナルと言って良い。マイ定番ラーメン的なもので、月に一度は食べたくなる弱中毒性があるようだ。

年末に自宅近く(といっても車で30分くらいかかる)ショッピングモールに行って、フードコートでランチにした。行列が比較的少ないところを物色していたら、ラーメン屋が行列2人だったので、そこに決定。鶏白湯の店で、昔はびっくりするほど長い行列だった記憶があるのだが、と不思議に思いながら待つこと5分で無事注文完了した。
が、そこから渡された呼び出しベルが鳴るまで10分くらいかかった。注文の行列は短かったが、注文した商品が調理されるのを待っている人はたくさんいたということだった。なるほどねえ、と理解はしたが、あまり納得できない気分で待つことしばしだった。
鶏白湯はラーメン界でもヘルシー部門というか、濃厚だがさっぱりみたいな位置付けにあると思う。野菜たっぷりのトッピングやレモンを絞って味変をするあたりは、明らかにヘルシーイメージを醸し出す。
味は普通にうまい。鳥スープは濃厚でコラーゲンたっぷりな感じがするが、後味はスッキリしている。久しぶりに食べた鶏白湯にはすっかり満足した。

待ち時間の間、何気なくメニューボードを見ていたら、開店後随分時間が経っているからか、いつの間にかメニューが増えていた。昔は鶏白湯一筋みたいな記憶があるが、今では醤油ラーメンもあるし、辛い麺もあるようだ。当然な工夫だと思うが、隣がつけ麺屋だけに対応が大変だろうな、とつい同情してしまった。
ラーメン屋が二軒並んでいるのはディベロッパーが塩対応しているせいだという気もするが、フードコートで運営する店舗の苦労が偲ばれる。隣の店が潰れたら、そこに直接競合が入ってきたなんてことはよくあるのだろう。
この先も頑張ってくださいね。でも、鶏白湯チャーハンとか鶏白湯中華丼とかは売ろうと考えないで欲しいです。

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