食べ物レポート

津軽ならあめん

津軽の中心地といえば、やはりお城がある弘前になるのではと思う。県庁所在地の青森市は明治における陸海交通の要衝だったから、今では青森市の方が賑やかな気もするが。その津軽地方の名物(と個人的に思い込んでいる)が煮干しラーメンだ。青森(津軽地方)に行ったときには、一度は食べたいローカル定番フードだ。
弘前には何度も行っているのだが、ラーメンを食べたことがないので、今回はラーメンを食すのだと決めていた。ただ、鉄路の旅なので郊外の人気店探しは諦め、駅前で良さげな店を探すことにした。

駅近くで発見した「らうめん」屋でスルッと煮干しラーメンをと思った。だいたい、ひらがなで「らうめん」と書いてある店はこだわりのラーメンが食べられるというのが経験則だから、期待値は高い。店構えも「うまそう」じゃないか。

それでワクワクしながら店内に入ってメニューを見ると、あれっという感じがした。「煮干し」の文字が見当たらない。その代わり「津軽ラーメン」と書かれているものが定番らしい。迷わずに、それを注文した。
出てきたラーメンは見た目が実にシンプルな、昭和の風情がする。トッピングに使われている「お麩」が懐かしい。めんまというよりシナチクと言いたくなる。スープはあっさり系の醤油味で、ちぢれ細麺がよく合う。とりあえず弘前のラーメンが完了だ。どうやら青森県の定番としての煮干しラーメン店は郊外にあるようなので、それはまた雪のない時にしよう。

雪の弘前駅前で放置された自転車を見つけた。きっと雪が降り始めたので、帰宅は徒歩にしたのようだ。まさか春までは置いておかないだろうが、車で取りに来るのだろうか。
駅前の郵便ポストの上に乗ったりんごがちょっとかわいい。最近は、このリンゴがのっているような場所には、ご当地ゆるキャラが置かれていたりする。個人的には、弘前駅の丸っとしたリンゴの方がスッキリしているなと思った。
このあと、弘前名物の市場に行って「イガメンチ」を買って帰った。弘前の楽しみ方は、こんな普通の暮らしを体験することにあるような気がする。お城を見に行くのも良いけど、桜を見に行くのも良いけど、市場を覗く方がもっと楽しい。

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