駅弁

青森の駅弁

青森の駅弁の中で、一番食べてみたかったのが、この「ひとくちだらけ」というちまちました懐石風のものだった。以前、津軽のお魚だらけという駅弁を食べた。その記憶が強烈なので、この駅弁「〇〇だらけシリーズ」として期待が高かった。

ひとくちサイズのおかずやご飯が並んでいる。一眼見ただけでは和から洋なものも混じっているが、弁当箱の裏側にお品書きがあるので、それを照らし合わせながら食べていく。一口食べては、あーとか、うーとか言いながら楽しむ。グルメ番組ではコメントも言わず「うんーん」などと唸るのが普通になってしまったが、食べてみないと味がわからないのだから、なんとか「うーん」以外の表現しろよと言いたくなる。
だが、一人で料理を食べながら「これはまったりとした舌触り」とか「滑らかな中にも旨みが凝縮された・・」みたいな感想をぶつくさ言うのも相当に気持ちが悪い光景だろう。
だから、普段は馬鹿にしている「うんーん」みたいな言葉ともうなりとも言えない音しか出てこない。結局、これは新幹線の中で一人酒をやるための「酒の肴」だなと思った。ただ、車内で「ううーん」と唸ってはいけない。

新青森駅でねぶた鑑賞会をしながら、駅弁を買うというのは鉄道旅らしく、楽しいひとときだった。コンビニ弁当で済ませていた昔の鉄道旅を思い出し、じんわりと後悔してしまったので、ちょっとほろ苦い時間だった。
ちなみに、現在の終着駅「新函館北斗駅」は、残念ながらこの津軽的風情はないのだが、札幌まで延伸したらちょっと変わるかもしれない。終着札幌駅は、既存の札幌駅から徒歩5分?くらい離れるらしいので、これまた「変わった駅」になるだろうし。新青森駅の魅力が光るのはその頃だろうなあ。

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