食べ物レポート

今年のお初はラオウモード

お正月の7日も過ぎると、流石におめでたい気分はどこかに行ってしまい、普通の行動というか普通の食べ物を口にするようになる。会社通いをしていた頃は、年頭式みたいな今年の始まりイベントがあり、その後でランチに行くと、これが今年のお初だなどと思っていた。節目感があった。今の暮らしでは、その節目を自分で決めてやらないと、なんだかダラダラとした時間の中で、はっと気がつけば、もう節分?みたいなことになる。どうもそれはいただけない。そこで、今日は初蕎麦を食べるぞと決めて外出した。

初かき揚げそば

出かけたのは町の蕎麦屋ではなく、和風ファストフードチェーン店で、そもそもうどんと牛丼の店だった。だが、最近は蕎麦も置いている。そこのかき揚げそばが最近は朝限定で値下げをしているというので、ちょっと足を伸ばして見物に行った。蕎麦屋でかき揚げそばを頼むと、そばの上に乗ってくるものだが、ここは別添えで出てきた。かき揚げは熱々で、自分で好みのタイミングでそばに乗せることができる。これはちょっと嬉しい。
半分くらい蕎麦を食べた後にかき揚げを乗せると、かき揚げの油が蕎麦つゆに入り混じることで味変ができる。普通のそばが普通以上に楽しめるとは。ちょっとした工夫が気の利いたサービスに変わる。ありがたいことだ。

初焼き鳥ともつ焼き

日を変えて、初焼き鳥も挑戦した。挑戦というほどのことでもないが、おせちから続く「うまいもの攻撃」と「うまいものの残務処理」に飽きが来ていた頃には、普通の居酒屋メニューが嬉しい。
いつもの居酒屋の新年営業開始から3日目あたりが狙い目だろうと目星をつけた。年末年始やお盆の時期は市場が機能開始するまで、魚や肉の調達に問題があることが多い。焼き鳥屋でもモツ肉のような特殊肉を扱う場合は特に注意が必要だ。
いつものように、タン、砂肝、ナンコツなど適当に注文し、一気に食い散らかすというか貪り食う。熱々なので、口の中でハフハフしながら食べる。滲み出る油と肉汁が、チープでガツンとくる美味さとして伝わってくる。今年も、あと何回、この美味さを楽しめることか。ささやかな人生の楽しみとして、初焼き鳥を堪能した。
どうも高級グルメ路線とは、今年も縁のない暮らしになりそうだが、チープなうまさが好物なので、我が人生に一点の曇りなしとラオウのような気分になる。ただし、我が人生は曇りだらけだったので、「気分はラオウ」というだけです、はい。
これが一年の始まりかあ。まあ、よしとしようと・・・。

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