旅をする

新幹線駅で楽しむ青森

東北北海道新幹線を新青森で降りると、いきなりお出迎えされるのが武者絵の数々で、これを見るたびに青森に来たなと思う。今回は直接駅の外には出ず、在来線に乗り換えるため連絡通路沿いで見つけたものだ。

極彩色というべきだろうか、赤と墨のコントラストが特徴だと思う。青森出身の版画家棟方志功の作品に見る極太の描線は、この武者絵の時代から繋がれているものだろうか。棟方美術館に行って作品をじっくり見ると、意外と繊細な線で描かれた作品もあり、巨匠の懐の深さというか技法の多彩さに驚かされた記憶がある。

武者絵という二次元芸術が、立体化してねぶたになると、また違う美が生まれる。これこそ日本の誇る芸術であり美術品だと思っているのだが、それが「無料」で、通路を歩く途中で見られるのだからありがたい。ただ、残念なのはこの立体芸術は長くk保存されることにはなっていないらしい。ねぶた祭りで山車に載せられている巨大像も、どうやら一年程度で消滅するようだ。
確かにあれを全部保存しようとすれば、毎年体育館を一つずつ立てなければならないだろう。長期保管となれば表面のメンテナンスだけでも気が遠くなるほどの手間がかかりそうだ。だから、その年その年で新しいものを楽しむしかない。コロナの間はすっかりご無沙汰していた青森で、最初のお出迎えに感動してしまった。

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