街を歩く, 食べ物レポート

クリスマスイブは焼き鳥で・・

つくねの名店  うましだったのだが

もはや去年の話になるが、おそらく生まれて初めての体験をしたクリスマスイブのあれこれを・・・。
サラリーマンとして働き始めてほぼ30年以上、クリスマスイブは「働く日」だった。若い頃は2•3日はろくに寝ないで働く日だった。三日間でほぼ半月分を売り上げる超がつく繁忙期で、そのまま年末年始になだれ込み正月明けにはひどい風邪をひいて寝込むのが恒例行事という、今であれば法的処理がなされるであろう昭和のブラック環境だった。あれを今やったら確実に死ねると思う。若いということは素晴らしい。
その後も、クリスマスは朝から夜まで働くのが当たり前だった。クリスマスイブのカップル狂騒曲みたいなニュースは、関係ない世界の話だと全く無視していた。それが、今回のイブはなぜか話の成り行きで、外で会食をすることになった。この時期であれば鍋料理かな、などと思っていたが同行者の強い要望で焼き鳥になった。クリスマスイブに焼き鳥とは、なんだかとほほな気分にもなる。

できれば、こんなおしゃれな外観のレストランで、妙齢の美人さんとワイングラスを傾けたい、などと思う歳でもなくなっていたのが救いだ。今回のイブの夜は、オヤジが三人で集まって仕事がらみの話をするという、全く世間的にはあり得ない展開だった。
イブに、オヤジ三人で、焼き鳥屋で、焼酎。いやいや、コレはないでしょうと言いたくなる、泣きたくなる、ぼやきたくなる。ほとんど罰ゲームに近い。おまけに三人の飲むペースが違うので、なかなかお開きにならない。うん、確かに今回のイブは記録には残らないが、記憶にはバッチリ残る特殊事態だった。

焼き鳥屋の代わりに入りたかったビアバーの店頭がおしゃれだった。最近は入り口ドアにベタベタ張られているあれこれ、カードやスマホ決済の利用可能ブランドだったり、東京都のお節介マークだったりがボードにまとめられていて見やすい。こういう細部に店舗マネージメントの力が見えてくる。この店の店長はさぞかし優秀なのだろうと感心した。

その隣にあったボードが、それ以上に凄い出来だった。思わず唸ってしまった。すごいコピー力だ。「2Fにも感動あり」と言い切る力はすごい。特に、「にも」が意味のある言葉だ。2Fにも、というからには、1Fは絶対的な感動があるということだろう。
危うくおっさんクラブで気が滅入りそうな怪しいイブの夜を、この店頭ボードの洒落っ気に救われた。年明け1番に、この店へ美味しいビールを飲みに行こう。

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