街を歩く

弘前駅のリンゴで考えたこと

弘前駅にはちょっと思い入れがある。10年近く前に仕事で弘前に行って、その時にたまたま買った駅弁が、駅弁行脚の引き金になった。その名駅弁を買ったときには、帰りの新幹線にちょっと小遣いを投入し、グランクラスに乗った。
グランスクラスは軽食と酒が出る。にもかかわらず車内で完食してしまった。津軽のおさかなだらけみたいな弁当だった。
残念ながら、その駅弁はもはや廃番になっているらしいが、それでも機会があれば弘前駅に出没して駅弁を探している。その駅弁探索旅をするたびに、この巨大リンゴオブジェにご対面することになる。
駅のオブジェとしては、このリンゴと会津若松駅の赤べこ、牛の印象が強い。石巻のサイボーグ009も感動したが、物としては、このリンゴが最強だろう。

弘前は、いうまでもなく江戸時代を通じて中心だった。明治期になっても文化都市として栄えていた。ただ、昭和期に入り津軽海峡、宗谷海峡を超えて樺太(現サハリン)に至る北方鉄路の要衝として青森が隆盛を誇った。津軽の中でも微妙な勢力争いがあるらしいのだが、それも今ではどうなのだろう。

桜で有名な弘前城だが、冬の間も雪に埋もれたお城が観光名所になっているようだ。個人的には雪の中を歩くのに嫌気がさすのだが、雪が珍しい地域からの客には、風情のある光景なのだろう。四季を通じて楽しみを見つける、イベントを行う、観光客を呼び込むというのは、近代都市の文化政策としてはとても正しい。人の往来がなければ町は衰退するだけだ。JRを使えば、青森から弘前は30分ほどの地下さだし、新幹線と連動すれば地の利も良い。リンゴ以外に何か名物ができれば、爆発的とはいかないかもしれないが弘前も観光都市として人気が出そうだが・・・。

全国どこでもあるようなイベントではなく、弘前に行かなければ味わえない興奮みたいなもの。見るだけではなく体験する。時間をかけて楽しむ。何度も訪れて楽しむ。その辺りが、令和の町おこしにつながるのではないかと、薄ぼんやりと考えている。

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