街を歩く

イチョウを探して散歩したら歴史にぶち当たった

毎年11月下旬になると、晴れた日にはイチョウを探して散歩に出かける。紅葉の季節というが、赤い葉っぱよりも黄色い葉っぱが好きだというのがイチョウ探しをする単純な理由だ。自宅周辺には桜の木・コブシの木・ケヤキは多いが、イチョウはだいぶ離れた公園に行かなければ見つからない。

イチョウは落葉がすごいので、この時期は木の下も真っ黄色になる。黄色くなった地面、これも楽しみな光景だ。初冬の日差しはお昼でも斜めから差し込む。それで、地面に写る影も合わせて、なかなか綺麗な光景になる。

晴れた空と黄色い葉っぱの対比も綺麗だ。気温が下がってきて、早足での散歩も気持ちが良い季節になる。たまに落ちている葉っぱの中から何枚かきれいな葉を拾ってきて、本の栞にしたりする。そんな、イチョウ探しの散歩の途中で駅前に展示してあるYS11の実機をマジマジとみてきた。よく考えれば、駅前に飛行機があるというのは相当にすごいことなのかもしれない。駅名が「航空公園」だし。

YS11が健在だった頃、何度か搭乗したことがある。当時、まだ空港が狭くてジェット機の発着ができなかった高松空港行きと広島空港行きにそれぞれ数回乗った。どちらも海の近くにある空港で都心部とのアクセスは便利だったが、着陸の時はちょっと怖い気がした。特に、広島空港は瀬戸内海側から山に向かって着陸するので、本当に恐怖を感じた。結局、何度か恐怖体験をしたあと、広島入りは新幹線を選ぶようになった。
そんなことを思い出していると、ふと気になったことがある。YS11と比較してみたくなったのが、先の大戦中に東京をはじめとして日本各地を火の海に変えた爆撃機 B17だ。ネットで調べてみてわかったが、

B17は 全長 22.8m 全幅 31.6mと、ほぼYS11と同じ大きさだった。
航続半径1276kmで、YS11 の倍ほど航続距離になる。最高時速524km/時間だから、巡航速度で比べればYS11もほぼ同じくらいの速度だろう。戦記や記録映画の中で見ていたB 17が、YS11とほぼ同じ寸法だとわかると、急にリアルなものになった。
目の前でみたYS11と同じような飛行機が、100機単位で爆弾を落としにきたのかと。イチョウ探しの散歩で発見した「奇妙な歴史」の跡。散歩の効用は、こんな突然の出会いや発見にあるのかもしれない。

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