食べ物レポート

ウニ祭り その2

回転寿司巡りで気が付いたことあれこれ、の続き。スシロー、くら寿司、はま寿司の御三家+かっぱ寿司が、お互いの隙を見ながらあれこれ離業を繰り出してくる。この夏は高級ネタの特集ブームだったらしく、ウニと本マグロが順繰りに各ブランドでテーマになっていたようだ。はま寿司は「ウニ」キャンペーンの最終ランナーとなった模様。そんなことを思いつつ、はま寿司のウニテーマ寿司キャンペーンに出かけてみた。
一番面白かったのあん肝といくらが乗っかっている軍艦巻きだった。個人的な嗜好だが、海苔好きなので、ネタと海苔の味が感じやすい軍艦巻きが好物だ。海苔巻きになると海苔の主張が強くなりすぎる気がする。それでも、サバを巻いたものなどは、鯖の味が強烈なため海苔とのバランスが取れる。卵焼きを入れた巻物は、中身の味が繊細すぎてバランスがいけてない。かっぱ巻きは(個人的に)、味が薄すぎるので、鮨の仲間ではない、何か別物の料理のような気がする。
そういう偏見持ちから見て、このウニいくら軍艦はなかなかの傑作ではないかと思った。ただし、醤油をつけて食べるのにはテクニックが必要だ。ガリを醤油につけて、それをネタの上でペタペタして醤油を移し替えるという技を今回は採用した。

お目当ての「ウニ包」は、海苔の上にウニ握りを置いたもので軍艦巻きよりもウニを感じやすいようだ。ただ、これはウニ握りを海苔で誤魔かした感もある。なるほどね、というのが感想だった。ただ、同じものをスシローも売っていた。パクりとまでは言わないが、ちょっと芸がないなあ。
あいかわらず魚ネタには手を出さないまま、ウニだ貝だと非・脊椎動物だけを食した。基本的に寿司ネタは「泳がない」生物がうまいというのが持論なので、100円寿司でも十分満足ができる。
札幌にあるお気に入りの鮨屋(チェーン店)で「貝尽くし5貫盛り」というメニューがある。これはマイ絶対定番だと思っているが、東京ではそういうネタの出し方をする鮨屋にお目にかかったことはない。お江戸の寿司ネタで貝といえば、青柳、煮ハマグリ、赤貝くらいだろうか。あわびにとり貝を合わせれば5貫盛りもできそうだが、お江戸の鮨の食べ方というか作法には「貝だけ」は合わないのだろう。お江戸の「正しい」鮨屋では邪道扱いされるに違いない。となると、どこかの回転寿司チェーンで貝の10貫盛りキャンペーンとか、やってくれないかなあ。

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