駅弁

東京駅で駅弁

これは津軽弁なのか南部弁なのかちょっと悩むお国言葉らしき宣伝文句
なんとなく理解できるので、おそらくは津軽弁だろう

JR東日本の駅弁味の陣が後半になった。所用のついでにちょっと遠回りになるが東京駅経由で移動することにした。東京駅の目的は、中央コンコースにある駅弁屋で珍しい味の陣弁当をげゲットすることだった。東北北部からの出品で青森の駅弁を買った。新幹線で運べば3時間程度で東京駅に着くのだから、青森、秋田、岩手の駅弁はぜひ常時販売にしてもらいたいものだ。
などと思っていたら、JRが北陸新幹線を利用した生鮮輸送サービスを始めるとのニュース記事を読んだ。新幹線は上りの先頭車両を貨物専用に改造して生鮮食料品などの配送に使えば便利だろうし、その中に駅弁を加えて欲しい。特に北東北の駅弁には好みのものが多いので、熱烈要望したい。

これで日本酒カップ酒 たっぷりいけるか?

青森の新鋭駅弁は、ご飯の上に青森名物の海産物や肉料理が乗ったミニ丼的なものが3種類で、付け合わせがあれこれちまちまと入っている。味付けは全体に濃いめだが、それは北東北の料理として共通項だし、自分の好みにあっている。全体的には米の量が多いが、どちらかというと飯を食うというより酒のつまみ的な要素が強い。個人的な思い込みだが、駅弁は比較的高価な弁当で、若い人であれば安価なコンビニ弁当を選ぶことも多いような気がする。駅弁ファンに高齢者の観光客が多いと思う。ましてやボリューム系の駅弁になると、酒の肴に調達する高齢世代、それも男性が多いのではないかと思うのだ。
先近の女性グループ観光客の多さにもかかわらず、女性向けのおしゃれっぽい野菜中心の弁当が少ないのは、駅弁屋の開発意識の問題なのかもしれない。平日に新幹線に乗るとよくわかるが、ビジネスユースとはっきりわかる黒い集団、カラスのようなスーツ集団は半分程度しかいない。これがボリューム系弁当の対象集団だ。
残りの観光目的らしい一人、二人での旅人は大半が女性だ。その女性旅人も年齢にはずいぶん幅がある。グループの人数が増えるとほとんどが高齢女性に見える。この辺りのニーズが取りこぼされているのは、車内で食べているものを見れば一目瞭然だ。

食べ物の商品開発の鉄則は買う人のニーズを知ることだが、「うちの商品を買わない人は、それ以外の何を食べているのか」を研究しないと、蛸壺的な企画しか出てこない。駅弁の問題点は、そこにあるような気がしている。味付けに限らず、見た目や素材、カロリーや糖質の情報など、アピールすべきことは多い。その研究を嫌がっていては、ただただ値上げするしかない滅びの産業になる。その辺りの危機感が足りないのではないかなあ、飛べ詭弁を食べながら思うことは多い。

個人的には高齢のおっさん向け弁当は大好物なので、それがなくなってしまうのはとても困るのだけれどねえ。

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